【2026年サッカー男子W杯】 独連盟の副会長、ボイコット議論すべきと トランプ氏の言動理由に

画像提供, Getty Images
ドイツサッカー連盟(DFB)の副会長が、今年アメリカで開催されるワールドカップ(W杯)をめぐり、ボイコットを検討すべき時だとの考えを示した。ドナルド・トランプ米大統領の最近の言動を受けたもの。
アメリカは今年夏、カナダ、メキシコと共同でサッカーの世界的な祭典を開催する。全104試合のうち、アメリカでは78試合が開かれる。
トランプ米大統領は今月、デンマーク自治領グリーンランドの領有への意欲を改めて示し、これに反対する欧州8カ国に追加関税を課すと脅した。
トランプ氏はその後、この脅しを引っ込めたが、欧州首脳らと米政府の間では緊張状態が続いている。
こうした状況で、DFBのオーケ・ゲトリッヒ副会長は23日付の独紙ハンブルガー・モルゲンポストで、「これ(ボイコット)について具体的に考え、話し合う時はいつになるだろうかと、本当に考えている」とコメントした。
そして、「私にとっては、その時は間違いなく来ている」とした。
独ブンデスリーガのザンクトパウリ会長も務めるゲトリッヒ氏はまた、1980年のモスクワ夏季オリンピックをめぐり、当時のソ連によるアフガニスタン侵攻を理由に、アメリカ主導のボイコットがあったことに言及。
「1980年代のオリンピックのボイコットは、どういう理由で正当とされたのか?」、「私の見解では、潜在的な脅威は当時よりも現在のほうが大きい。私たちにはこの議論が必要だ」と述べた。
ボイコットに関しては、フランス政府は現時点では賛成しないとしている。一方、デンマークサッカー協会は、「現在の微妙な状況を認識している」としている。
デンマークは現在、プレーオフを経ての本大会出場を目指している。
ドイツはカタールW杯でFIFAと対立
ドイツは2022年カタールW杯で、国際サッカー連盟(FIFA)と対立した。試合中に「OneLove」と書かれた腕章を着用した選手に警告を与えると脅したためだった。
ドイツなど欧州7カ国の代表チームの主将は、多様性と包摂を推進するため、この腕章を着用する予定だった。
代わりにFIFAは、準々決勝から開始する予定だった「No Discrimination」(差別撤廃)キャンペーンを前倒しで実施。各チームの主将は、大会終了まで差別撤廃の腕章を着けることが認められた。
ドイツの選手らは、日本との初戦前のチーム写真撮影で口元を手で覆った。当時のハンジ・フリック監督は、「FIFAが(チームを)黙らせているというメッセージを伝えるため」だったと説明した。
ゲトリッヒ氏は、「カタールの時は誰もが政治的すぎると問題にしたが、今では政治はまったく関係なくなったというのか? 私にとってそれは、本当に、本当に、本当に気になることだ」と、ハンブルガー・モルゲンポストに話した。そして、次のように続けた。
「組織や社会として、私たちはタブーや境界線を設定する方法や、価値観を守る方法を忘れてしまっている」
「自分が何についてどういう姿勢をとるのか、そこでタブーは重要な意味合いを持つ。誰かが脅迫したら、それはタブー違反なのか? 誰かが攻撃したら、それはタブー違反なのか? 人が死んだらどうなのか?」
「ドナルド・トランプがいつ、自分で自分のタブーに触れるのか、聞いてみたい。そして、ベルント・ノイエンドルフ(DFB会長)とジャンニ・インファンティーノ(FIFA会長)にも聞いてみたい」








