エルモのXアカウントで反ユダヤ主義的な投稿相次ぐ 制作団体はハッカーを非難

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リヤ・コリンズ記者(BBCニュースビート)
アメリカの子ども向け番組「セサミストリート」の制作団体は14日、キャラクター「エルモ」のXアカウントに「不快な」反ユダヤ主義的メッセージが投稿されたとし、ハッカーによる仕業だと説明した。
問題の投稿は13日、フォロワー数約65万人の認証済みアカウントに相次いで掲載された。
投稿の中には、アメリカのドナルド・トランプ大統領を非難するものや、性犯罪者として登録されていたジェフリー・エプスティーン元被告(故人)に関する資料の公開を求めるものも含まれていた。
番組を制作する非営利団体「セサミワークショップ」は、「正体不明ハッカー」によって、アカウントが不正にアクセスされたと説明した。
同団体の広報担当者は、「エルモのXアカウントは正体不明のハッカーによって乗っ取られた。そのハッカーは、反ユダヤ主義的、人種差別的な投稿を含む、不快なメッセージを投稿した」と述べ、「現在、アカウントの完全な管理を回復するために対応している」とした。
「ファイルを公開しろ」
反ユダヤ主義的な投稿は、エルモのアカウントに立て続けに掲載された。
また、投稿の中には、トランプ氏に対する中傷的なコメントや、同氏とエプスティーン元被告との関係に関する疑惑も含まれていた。
政財界の有力者とつながりがあったエプスティーン元被告は2019年、未成年者の性的人身売買の罪で起訴され、裁判を待つ間にニューヨークの拘置所内で死亡した。
投稿には、米司法省と連邦捜査局(FBI)が先週、エプスティーン元被告のいわゆる「顧客リスト」は存在しないと結論付けた件を受けて、「ファイルを公開せよ」とトランプ氏に要求するものもあった。
エプスティーン元被告の死は複数の陰謀論の中心となっており、トランプ氏は昨年の大統領選の際、元被告に関する資料を公開すると約束していた。
Xはこのところ、反ユダヤ主義的な投稿の増加で批判されている。そうした中で、リンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者(CEO)が辞任したばかり。
Xを所有する富豪イーロン・マスク氏は先週、同プラットホームが使用する人工知能(AI)チャットボット「グロック」が、アドルフ・ヒトラーを称賛する発言をした件について、釈明を迫られていた。
イギリスの詐欺対策機関「アクション・フロード」によると、ソーシャルメディアや電子メールのアカウントが乗っ取られる被害が増加しており、昨年には3万5000件以上の報告があったという。
同機関は、強力で他と重複しないパスワードに加え、2段階認証の設定を推奨している。
エルモは「セサミストリート」の中でも特に知られたキャラクターで、1980年代から子どもたちに思いやりの大切さを教えてきた。
長寿番組である「セサミストリート」に登場する複数のキャラクターは、ソーシャルメディアでも存在感を示しており、エルモは2012年からX(旧ツイッター)にアカウントを開設している。
2024年には、「みんな元気?」と投稿したことが大きな話題となった。多くのユーザーがこの投稿に対し、自分がいかに悲しいか、絶望しているか、切々とエルモに訴えた。
この投稿は、現在もプロフィールのトップに固定されており、返信は2万件近くに上っている。
今回の反ユダヤ主義的な投稿はすでに削除された。それ以降、エルモのアカウントで新たな投稿は行われていない。











