ロシア占領下のドネツク市に砲撃、27人死亡 「ウクライナが攻撃」と親ロ派当局者

砲撃があったウクライナ東部ドネツク市の市場でがれきを撤去する人々

画像提供, Reuters

画像説明, 砲撃があったウクライナ東部ドネツク市の市場でがれきを撤去する人々。ロシアの支援を受ける州当局は、砲撃はウクライナ軍によるものだとしている

ロシアの占領下にあるウクライナ東部ドネツク市で21日、砲撃があり、少なくとも27人が死亡した。ロシアの支援を受けるドネツク州の指導者が発表した。

同州でロシアが一方的に「編入」を宣言した自称「ドネツク人民共和国」を率いるデニス・プシリン氏は、にぎやかな市場であった攻撃を「おぞましい」と表現。死傷者は今後増える可能性があると述べた。

同州で展開するウクライナ部隊は攻撃への関与を否定している。プシリン氏はウクライナによる攻撃だと非難した。

BBCニュースはこの攻撃をめぐる状況を、即座には検証できていない。

ロイター通信が公開した複数の画像では、店先が破壊され、路上に遺体が横たわっているように見える。

地元住民のタチアナさんは、頭上で飛翔体の音がしたので屋台の下に身を隠したと地元メディアに語った。AFP通信が伝えた。

タチアナさんは「煙が見えた。みんな叫んでいて、女性が泣いていた」と話した。

ウクライナ軍所属のタヴリア部隊はフェイスブックに声明を投稿し、同部隊は「今回の事案について、戦闘行為は行っていない」とした。

さらに、「ドネツクはウクライナのものだ! ロシアは、奪われたウクライナ人の命について責任を負わなければならない」と続けた。

ロシア外務省は、ウクライナ軍が「西側諸国から供給された武器を使用し」、「ロシアの平和的な人々に対する野蛮なテロ行為」を行ったとした。

ドネツク市を含む、ウクライナ東部の広範な地域の一部は、2014年にロシアの支援を受けた勢力によって占領されて以降、ロシアによる支配が続いている。

ドネツク市は前線から20キロメートルほど離れている。同市近郊のマリインカやアウディイウカなどでは最近、非常に激しい戦闘が起きている。

ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから約2年となるが、ここ数カ月間はほとんど進展がみられない。

ロシアは20日、ウクライナ北東部ハルキウ州クロフマルネ村を占領したと主張。ウクライナ軍の報道官は、自軍がこの地域から撤退したことを認めつつ、同地域には軍事的重要性はほぼないと述べた。

ロシアはこの数日前にも、ドネツク州ヴェセレ村を制圧したと主張したが、ウクライナ側はこれを認めていない。

砲撃があったウクライナ東部ドネツク市の地図