ユダヤ教の祭り「ハヌカ」、ドイツではショルツ首相が献灯
ナディア・ラゴジナ、BBCニュース

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ドイツのオラフ・ショルツ首相は7日夜、ベルリンのブランデンブルク門でユダヤ教の祭り「ハヌカ」を祝う巨大なメノーラー(燭台、しょくだい)にろうそくの明かりをともす記念式典に出席し、自ら献灯した。
「光の祭り」とも呼ばれるハヌカの祝いを、ベルリン中心部の観光名所で行うのは年中行事となっているが、ドイツ首相が出席するのは初めて。
パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルとイスラム勢力ハマスとの戦争を機に、ユダヤ人を敵視する攻撃がドイツ国内でも増えている。そうした情勢なだけに、ドイツで人口が増えつつあるユダヤ人コミュニティーは、ショルツ首相の式典参加を歓迎した。
ユダヤ教の民族衣装「キッパー」を身に着けたショルツ首相は、ブランデンブルク門の前で演説し、ハマスが捕えているイスラエル人の人質全員の即時解放を強く求めた。
「ハヌカを祝う8日間を超えて、この燭台の光がこの広場とその先を照らすよう願っています」とショルツ氏は述べ、ユダヤ人はドイツ社会にとって「切り離すことのできない一部」だと強調した。
さらに、ドイツに住むユダヤ系住民が「自分たちの宗教や文化の表現を恐れるなど」あってはならないことだと述べた。
厳重警備の中での式典には、ハマスに拘束されているイスラエル系ドイツ人、イタイ・スヴィルスキー氏の家族2人も参加した。2人がまずたいまつに火をつけてそれをショルツ首相に渡し、首相はそのたいまつで最初のろうそくに献灯した。
「チャヌカ」とも呼ばれるこの祭りは、闇に対する光の勝利を象徴するもの。
世界各地でユダヤ人コミュニティーが集まり、祭りの始まりを祝った。
ウクライナの首都キーウでは、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が式典に参加し、最初のろうそくに火をつけた。

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ユダヤ教の伝統によると、ハヌカの祝いは2000年以上前の紀元前2世紀にシリア王国から奪回したエルサレム神殿を清め、あらためてユダヤ教の信仰の場に戻したことを記念するもの。
神殿を奪い返した当初、メノーラーのろうそくを燃やし続けるために必要な純粋な聖油が不足していたものの、伝統によると奇跡のおかげでわずかな聖油でろうそくの火は8日間、燃え続けたという。この8日間を8本のろうそくで表し、祭りの儀式では右から左へ毎日1本ずつともすならわしになっている。

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