西側の特殊部隊、ウクライナで活動か 米機密文書流出で表面化

ポール・アダムス、ジョージ・ライト、BBCニュース

A Ukrainian serviceman walks towards the front line in Irpin last year

画像提供, Getty Images

画像説明, ウクライナ・イルピンの前線に向かうウクライナ兵(2022年撮影)

ロシアのウクライナ侵攻などに関する米国防総省の機密文書が流出したとされる問題で、イギリスなど多くの国がウクライナ国内で軍事特殊部隊を活動させていることが、一部文書で示されている。

流出文書は、ウクライナ侵攻をめぐって1年以上にわたってひそかに憶測を呼んでいた、西側諸国の関与を裏付けるものとなった。

これらの文書の一部は「最高機密」と記されている。春の反攻に向けたウクライナ側の準備に関する機密事項など、ウクライナでの戦争に関する詳細が描かれている。

米政府は流出元について調査を進めているとしている。

西側の特殊部隊

3月23日付の文書によると、ウクライナに派遣されている特殊部隊の規模はイギリスが最多の50人、イギリスと同じく北大西洋条約機構(NATO)加盟国のラトヴィアが17人、フランスが15人、アメリカが14人、オランダが1人。

この文書には、部隊がどこで何をしているのかは記されていない。

実際の派遣人数はこれより少ない可能性があり、間違いなく変動しているとみられる。特殊部隊はその性質上、非常に効果的だといえる。ここ数カ月間、ウクライナだけでなくNATOとも対決していると主張しているロシア政府は、彼らの存在を把握することになるだろう。

このような問題に対する標準的な対処方針に従い、英国防省はコメントを発表していない。ただ、同省は11日、機密とされる情報の流出には「深刻なレベルの不正確さ」が存在することを示しているとツイートした。

「読者は、誤った情報を広める可能性のある主張を額面通りに受け取ることに、慎重になるべきだ」

具体的にどの文書についての言及なのか、同省は示していない。一方、米国防総省関係者は流出文書が本物だと述べたと、メディアは報じている。

ある文書には、ウクライナ国内での、ウクライナとロシアの死傷者数が記されているが、改ざんされているようにみえる。

動画説明, 米国防総省の機密文書流出、1分弱で説明 何が分かりどう影響?

英特殊部隊

イギリスの特殊部隊は、専門分野の異なる複数の精鋭部隊で構成され、世界有数の能力を持つとされる。

英政府はアメリカなどとは対照的に、自国の特殊部隊についてコメントしない方針を取っている。

イギリスはウクライナを声高に支援し、アメリカに次ぐ規模の軍事支援を実施している。

ロイド・オースティン米国防長官は、流出文書について司法省が刑事事件として捜査を開始したと発表。情報流出の原因を突き止める決意を固めていると述べた。

「我々は流出元とその範囲を特定するまで、調査を続け、あらゆる手段を使って調べつくすだろう」