ギリシャ首相、列車衝突事故の原因は「人為的ミス」 死者43人に

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ギリシャ北部で2月28日に発生した、同国史上最悪規模の鉄道事故について、キリアコス・ミツォタキス首相は1日、現場を視察し、事故原因はすべて「悲劇的な人為的ミス」だと述べた。
ミツォタキス首相は、「司法がその役割を果たすだろう」と、テレビ演説で述べた。「(関与した)人々に責任を負わせ、国家は国民の味方になる」。
ギリシャ北部ラリッサ市付近で起きた事故では、乗客約350人を乗せた旅客列車が、トンネルを抜けたところで反対方向に走っていた貨物列車と正面衝突した。これまでに少なくとも43人の死亡が確認された。現場では救助隊による捜索活動が続いている。
2つの列車がなぜ同じ線路を走行していたのかは分かっていない。
事故をめぐり、地元の駅長が過失致死の疑いで訴追され、運輸相が辞任した。
信号管理を担当していた駅長は不正行為はなかったとし、技術的な欠陥があった可能性を主張している。
辞任を発表したコスタス・カラマンリス運輸相は、「これほど悲劇的なことが起きたのに、(職務を)継続し、(事故が)起きなかったように振る舞うことは不可能だ」と述べた。
労働組合は、衝突事故の原因は複数あり、人員不足や信号機の故障、施設の老朽化など、慢性的な欠陥が浮き彫りになったとしている。
テッサリア地方のコスタス・アゴラストス知事によると、旅客列車の先頭の4両が脱線。1両目と2両目で火災が発生し、「ほぼ完全に破壊された」という。
旅客列車はアテネから、学生が多く暮らす北部テッサロニキに向かっていた。乗客の多くはギリシャ正教のレント(イースター前に節制生活を送る期間)の休暇を終えて戻ってきた学生だったとみられる。
身元特定が困難な遺体も
生存者は事故後の混乱した様子について語った。乗客の1人は震えながら、「みんなパニックになって叫んでいた」とBBCに述べた。
5両目から脱出したというヤニス・アントノグロウ氏は、窓ガラスが突然粉々になり、「45度に傾いて倒れてしまうほどだった」と語った。
ステルギオス・ミネニス氏(28)はロイター通信に対し、「すぐに火災が発生した。みんなひっくり返っている間にやけどした」と述べた。
乗客の中には、燃えさかる列車の残骸から逃れようと、自分の体や荷物で列車の窓ガラスを割らざるを得なかった人もいた。
ラリッサの市長は、遺伝子検査でしか身元が特定できない死者もいると話した。
ラリッサ市内の病院は、行方不明者の親族が身元確認のためのDNAサンプルを提出していると明らかにした。









