トルコ・シリア地震、死者1万5000人超に 初期対応に「問題あった」とトルコ大統領

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トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は8日、同国南東部で発生した地震の被災地のハタイ県を訪れた。地震発生後の政府や救急隊の対応が遅いと指摘されていることについて、被害の規模が想定を超えていたと弁明した。
6日に発生した地震では、トルコと隣国シリア北部で計1万5000人超の死亡が確認されている。
トルコの被災地では、救急隊の対応が遅すぎるとの声や、政府の準備が不十分だったとの批判が上がっている。
エルドアン大統領は政府にいくつかの問題があったことを認めつつ、現在は状況が「コントロールされている」と、視察したハタイ県で記者団に述べた。
一方、野党・共和人民党(CHP)のケマル・キリクダログル党首は、「もし、この件で責任を負う者がいるとすれば、それはエルドアンだ」と述べた。
エルドアン氏はこうした非難の声を一蹴。災害が発生した後には団結が必要だとし、「このような時期に政治的利益のためにネガティブキャンペーンを行う人々には我慢ならない」と語った。
シリアでの救援活動は
隣国シリアでは、長年続く紛争の影響でインフラが破壊されていることから、救援活動が困難を極めている。
トルコとシリアを結ぶバブアルハワ国境検問所は、道路がひどく損傷しているため地震発生以降閉鎖されている。
ある国連高官は、この道路が間もなく使用できるようになるかもしれないとしている。トルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相は、シリアへの援助物資の輸送を支援するためにさらに2つの国境ゲートを開けるよう動いていることを認めた。
「トルコと国際社会の援助(をシリアに届ける)という点ではいくつかの困難がある。そのため、さらに2つの国境ゲートを開くための取り組みが進められている」

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欧州連合(EU)はシリア政府からの支援要請を受けて、350万ユーロ(約4億9000万円)相当の援助を行うことを確認している。ただ、援助はシリア政府軍と反政府勢力のそれぞれの支配地域に届けられなければならないとしている。
イドリブ県だけでも1500人以上が死亡している。
バシャール・アル・アサド大統領の顧問ブサイナ・シャアバーン氏は、欧米による制裁が、シリアが必要とする援助を受けることを妨げていると述べた。
「ヨーロッパとアメリカによる制裁のせいで、我々はブルドーザーもクレーン車も石油も十分確保できていない」













