アフガニスタンの宗教指導者殺される、犯人は義足に爆弾 ISが犯行声明

Image shows Sheikh Rahimullah Haqqani
画像説明, ラヒムラ・ハッカーニ師は今年5月にBBCの取材に応じ、女性の教育の必要性を述べていた

アフガニスタンの有力な宗教指導者であるラヒムラ・ハッカーニ師が11日、爆弾によって殺害された。ハッカーニ師は親タリバン派であるとともに、女性教育の推進者だった。

ハッカーニ師は、昨年8月にタリバン政権が発足して以降で殺害された重要人物の一人。

タリバン関係者はロイター通信の取材に対し、犯人は義足に爆弾を仕込んで近づき、ハッカーニ師を殺害したと説明した。

また、過激派組織「イスラム国(IS)」が、犯行声明を発表。爆発はハッカーニ師の事務所内で起きたと述べている。

地元メディアは、事件があったのはアフガニスタンの首都カブールの神学校だと報じた。

ハッカーニ師はアフガニスタンのタリバン政権を支持する一方で、同国のIS系組織「イスラム国ホラサン州(「IS-K)」を強く非難していた。IS-Kは、タリバン政権に反発していた。

タリバン関係者は、「『アフガニスタン・イスラム首長国』にとって大きな損失だ」と語り、当局が首謀者について捜査していると述べた。

なおハッカーニ師は、アフガニスタンに存在する同名の武装組織とは関連がない。

女性の教育を支持

ハッカーニ師は以前、アフガニスタン国内でなお問題となっている女性の教育を支持する旨の「ファトワ」(イスラム教の法学者が宗教的な立場から出す勧告や判断)を発していた。

今年初めにBBCが行ったインタビューでも、アフガニスタンの女性や女子は教育を受けるべきだと説明。「シャリア(イスラム法)の中に女子教育の禁止を正当化するものはない。全くだ」と述べていた。

「あらゆる宗教書が女性の教育は許され、義務であると述べている。例えば、アフガニスタンやパキスタンのようなイスラム圏で、女性が病気になって治療が必要な場合、女医に診てもらった方がずっと良いからだ」

動画説明, アフガニスタンで流産や新生児の死亡が倍増 産院をBBCが取材

アフガニスタンでは、国内の一部の州を除くすべての州で、タリバンによって女子中高の閉鎖が命じられた。

ハッカーニ師はこれまで2回の暗殺計画から逃れてきた。2020年にはパキスタンのペシャワールの神学校で爆発にあったが、ここでもISが犯行声明を出した。この爆発では7人が死亡した。