豪シドニーでロックダウン延長、首相はワクチンの遅れを謝罪

画像提供, EPA
オーストラリアの最大都市シドニーは、6月末から始まった新型コロナウイルス対策のロックダウンをさらに1カ月延長すると発表した。デルタ株による流行が続いているため。
シドニーでは現在、今年に入って最も感染が拡大しており、感染者は2500人以上に上っている。
同市のあるニューサウスウェールズ州は、28日に新たに177人の感染を確認。2020年3月以降で最多を更新した。
グラディス・ベレジクリアン州首相は、計画通り7月30日にロックダウンを解除することは不可能だと述べた。さらに、移動距離の制限を10キロ以内に強化すると発表している。
一方、ヴィクトリア州と南オーストラリア州では、小規模のアウトブレイクを抑えたため、28日にロックダウンを解除した。
<関連記事>
人口500万人のシドニーは、今年にアウトブレイクが起きるまで、従来とほぼ変わらない生活を過ごしていた。
オーストラリアはパンデミックの中、国境封鎖と入国時の隔離を徹底し、感染を比較的低く抑え続けていた。
各州政府も昨年から、迅速かつ短期間のロックダウンと積極的な濃厚接触者追跡で、アウトブレイクを抑制していた。
しかしデルタ株の流行を受け、シドニーのロックダウン解除は9月かそれ以降になると指摘する専門家もいる。
当局は、感染率がほぼゼロにならない限り、解除は不可能との見解を示している。
同市では現在、感染者の少なくとも3人に1人が市中感染している。緊急を要する仕事に就いていたり、食品の買い出しに出ていたりしたことが原因だという。
こうした中、監視の厳しいロックダウンに不満を抱く市民もいる。
週末にはシドニーやメルボルンといった都市で「自由」を求める抗議活動に、数千人が参加した。
ワクチン接種の遅れ
2月に始まったワクチン接種事業の遅れも指摘されている。スコット・モリソン豪首相は先週、ワクチン接種事業に欠陥があったと謝罪した。
ワクチンを受けたオーストラリアの成人は現在、全体のわずか16%にとどまっている。
接種の遅れは、政府がファイザー製ワクチンの確保に失敗したためだと批判する声もある。
また、副反応でまれに血栓を引き起こすアストラゼネカ製ワクチンについて、さまざまな憶測が流れ、信頼されていないことも原因だという。
オーストラリアの規制当局は先に、シドニー市民のワクチン接種を急ぐため、アストラゼネカ製ワクチンに関するガイダンスを改定している。










