【米大統領選2020】 米議会、バイデン氏の勝利を認定 暴徒による妨害を経て

動画説明, トランプ氏支持者の集会が米議事堂に侵入するまで 死者も

アメリカの連邦議会は7日未明(日本時間同日夕)、米大統領選でのジョー・バイデン氏の勝利を最終的に認定した。6日午後には議事堂にドナルド・トランプ大統領の支持者らが乱入して4人が死亡するなど、議事が妨害されていた。

議会では6日から上下両院の合同会議が開かれ、州ごとに選挙人団の投票を開票。バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領の勝利を最終認定する手続きが行われていた。

ペンシルヴェニア州とアリゾナ州の開票結果に対しては一部の共和党議員から異議が唱えられたが、上下両院がいずれも投票によってそれを退けた。

議会の結果認定により、昨年11月3日投開票の大統領選は最終決着した。バイデン氏は今月20日、46代目のアメリカ大統領に就任する。

トランプ氏が声明

バイデン氏の当選が最終的に確定したことを受け、トランプ氏は報道官のツイッターを通して声明を発表。「選挙結果にはまったく納得していないし、事実は私の主張を裏付けているが、それでも1月20日に整然と政権移行をする」とした。

また、「私は合法的な票だけが集計されることを求めて闘い続けると言ってきた。大統領の歴史上、最も偉大な1期目はこれで終わりとなるが、アメリカを再び偉大な国にする!(Make America Great Again!)ための私たちの闘いは始まったばかりだ」と続けた。

一方のバイデン氏はまだ議事堂で混乱が続いていた午後4時過ぎに、「この国の民主主義が前例のない攻撃を受けている」と演説した。

バイデン氏は、「これは抗議ではなく混乱で、反乱に近い。直ちに終わらせなくてはならない」、「議事堂への攻撃は抗議ではない、反逆だ」と非難。「本当にショックを受けて、悲しんでいる」と述べ、「トランプ大統領に呼びかける。直ちにテレビの全国放送に出て、憲法を守るという自分の誓いを果たし、この占拠を終わらせるよう強く要求してもらいたい」と強調していた。

動画説明, バイデン次期米大統領、議事堂占拠は「ほとんど反乱」

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議会による大統領選の結果認定は通例、単なる手続きとしての性格が強い。

しかし今回は開始から間もなく、トランプ氏の支持者たちが議事堂に大挙して押し寄せ、「トランプを支持する」などと唱えながら議事堂内に乱入。武器を手にしていた者もいた。

動画説明, トランプ氏支持者たちが米議事堂に侵入する瞬間

この騒動で、侵入者の女性1人が警官に射殺された。さらに3人が「医療上の緊急事態」によって死亡した。警官も少なくとも14人が負傷したという。

議場の安全が確保された後、議会の認定作業は再開された。ほとんどの議員は政治的立場を超えて、議場で起きた暴力行為を非難した。

マイク・ペンス副大統領は、「今日は米議会にとって暗い日となった」、「議事堂に災いをもたらした人々に言う。あなた方は勝利しなかった。暴力は決して勝利しない。自由が勝利する」と述べた。

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トランプ氏が暴力行為の原因となったという批判は、民主党だけでなく共和党の議員らからも上がった。トランプ氏を繰り返し支持してきたトム・コットン上院議員(アーカンソー州)は、「大統領はもう選挙結果を受け入れるべきだ。アメリカ国民をミスリードするのをやめ、暴徒による暴力を断固として否定すべきだ」とトランプ氏に訴えた。

そうした中、トランプ政権の高官らの辞任表明も相次いだ。サラ・マシューズ報道官は、この日の議会での混乱を辞任の理由に挙げた。メラニア・トランプ大統領夫人の首席補佐官で元ホワイトハウス報道官のステファニー・グリシャム氏も、抗議の辞任をした。

一方、ツイッターとフェイスブックは、トランプ氏が利用規約に違反したとして、アカウントを一時的に凍結すると発表した