男女格差、解消には100年必要 日本は過去最低=WEF

Engineers at work

画像提供, Getty Images

世界における男女の格差は縮んでいるが、解消にはあと100年必要――。世界経済フォーラム(WEF)が、そんな報告書を発表した。

毎年恒例の報告書では、各国のジェンダーギャップ(男女格差)を政治的影響力、経済利得、健康、教育などの観点で測定している。

最新版は、世界の広範な地域でより多くの女性が政府の仕事に就くようになっている一方、男女の経済格差は広がっていると指摘している。

日本は153カ国中121位

国別順位では、イギリスは昨年の15位から21位に後退。女性大臣が減ったことなどが原因となった。

日本は110位から121位に下がり、過去最低となった。

まだあと99.5年

女性は、欧州中央銀行(ECB)と世界銀行の両総裁のほか、フィンランドやドイツ、ニュージーランドの各首相をつとめるなど、世界で指導的な役割を担っている。

しかし、スイスに本部を置くWEFは、男女が平等になるにはあと99.5年かかると予測している。昨年は108年かかるとしていた。

WEFは、政治分野での格差是正は進みが遅いと指摘。女性はまだ、世界の大臣職の21%にしか就いていないと説明した。

ただ、「ロールモデル効果」が改善を早めると、期待を表明した。

Finland's new government with new prime minister Sanna Marin centre

画像提供, Getty Images

画像説明, フィンランドのサンナ・マリン首相(中央)が率いる同国政府は「ロールモデル」の効果が期待される

WEFは、男女の経済格差が広がった理由の一つとして、クラウドコンピューティングや人工知能(AI)など、急速に成長している分野で女性の担い手が少ないことを挙げている。

また、作業の自動化により、女性が仕事を失いやすいことも指摘している。

英で根強い経済格差

イギリスの順位後退は、男女の経済格差が根強いことも理由の一部となっている。経済格差の順位は58位になっている。

AIやエンジニアリング、コンピューティングの分野では、男性が圧倒的に多く、女性はパートタイムで働く比率が男性より高い。

一方、識字率、大学などの高等教育を受ける人の比率、専門的・技術的労働者の比率などでは、イギリスは最高位(同率1位を含む)だった。

アイスランドが連続1位

国別順位の上位10カ国は次のとおり。アイスランドは2年連続1位だった。下位3カ国はパキスタン、イラク、イエメン。

  • アイスランド
  • ノルウェー
  • フィンランド
  • スウェーデン
  • ニカラグア
  • ニュージーランド
  • アイルランド
  • スペイン
  • ルワンダ
  • ドイツ