ファラージ前党首、UKIPを離党 自分が知る党とはもはや別物と

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イギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ前党首は4日、離党したと明らかにした。現党首のジェラ-ド・バッテン現党首が、イスラム教にこだわり、極右団体イングランド防衛同盟(EDL)の元リーダー、トミー・ロビンソン(本名スティーヴン・ヤクスリー・レノン)氏に夢中になっているようだと、理由を説明した。
欧州懐疑主義を掲げるUKIPをかつて率いたファラージ氏は4日、英ラジオ局LBCの自分の番組で、「沈うつな気持ちで」決意したと語った。
ファラージ氏は約25年にわたりUKIPの「顔」だったが、もはや自分が知る党とは別物になってしまったと述べ、過激主義的な政策にUKIPが見て見ぬ振りをしていると批判した。
UKIPのバッテン党首は11月、ロビンソン氏を党顧問に指名。これを受けてUKIPは3日、バッテン氏の不信任投票を行なったが、否決された。
しかしUKIPの上部組織はロビンソン氏の指名を承認しない方針。ロビンソン氏の「複数の関係」を理由に、入党を禁止すると表明した。
「関係者経由」の同氏のUKIP入党も禁止しているという。
ファラージ前党首は、1992年にUKIP前身の反連邦主義同盟に加入。これまで、英国が欧州連合(EU)から「再び独立」するよう票決することを目標に、「休むことなく」UKIPのために努力してきたと語った。
しかしバッテン党首のもとで、「多くが変わった」と加えた。
「(バッテン氏は)どうもイスラムの問題に随分と固執しているようで、イスラム原理主義だけでなく、イスラムそのものに固執している。UKIPは宗教反対運動を戦うために作られた政党ではない」とファラージ氏は話した。
「(バッテン氏は)トミー・ロビンソンとかいう存在にも夢中になっている」
ファラージ氏は、ロビンソン氏との繋がりが、UKIPに「小競り合い」や「暴力」をもたらしたと言い、「犯罪歴がある人が多く、中には深刻な犯罪歴を持つ人もいる。こうした全てが、UKIPを選挙政党ではなく通りで活動する政党に変えてしまった」と加えた。
バッテン氏とロビンソン氏は共に今週末、ブレグジット賛成行進に参加する予定だ。ファラージ氏は、2人の参加によってブレグジットには悪いイメージがつくと批判。ブレグジット反対派が今後、そのイメージを攻撃材料にするだろうと懸念した。
「UKIPに傷をつけるだけならともかく、ブレグジット運動に傷をつけるのはもっとひどい」とファラージ氏は付け加えた。
「真のブレグジットに専念」
バッテン氏はファラージ氏の離党を受け、2016年の国民投票でEU離脱を勝ち取った際に担った役割を「心から称賛」するとしながらも、投票後にファラージ氏の「心は離党していた」と加えた。
バッテン氏はまた、「(UKIPは)2018年2月、崩壊の瀬戸際に立っていたが、ナイジェルは救済に全く手を貸さないことを選んだ。私は自分がまさに救済できたことを嬉しく思っている」と述べ、さらに「私の指導のもと、UKIPは財政的に立ち直り、新しい党員も数千人増え、世論調査での支持率も上がった。党はますます力をつけている」と強調した。
「今回、仕返しするつもりはない。その代わりに、メディアでのキャリアがうまくいくよう願っている。彼の番組に呼んではもらえないだろうが」










