不法移民1600人を連邦刑務所へ、子供は親と離し トランプ米政権

Immigration agency ICE officials

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画像説明, 米移民税関捜査局(ICE)によると、連邦刑務所への移管は他の収容施設が見つかるまでの暫定措置

トランプ米政権は7日、不法移民が疑われる1600人を収容所から連邦刑務所へ移動させると決定し、移管作業を開始した。収容施設不足を受けたもので、こうした措置は政権発足以来初めて。

1600人もの移管は、不法移民を「一切認めない」というドナルド・トランプ大統領の強硬姿勢の移民政策の下、収容人数が急増している実態を浮き彫りにするものだ。

米移民税関捜査局(ICE)は、他の収容施設が見つかるまでの暫定措置だと説明した。

移管される約1600人のうち約1000人が、カリフォルニア州内の刑務所1カ所に送られる予定だ。

カリフォルニア州やテキサス州、ワシントン州の刑務所労組幹部はロイター通信に対し、大規模な収容に備える準備時間がほとんどなく、人員確保や安全面で懸念があると話している。

トランプ政権は、違法に越境して拘束された全員の訴追を、連邦検察官に義務付けている。ICEの措置は、その政策に基づくもの。

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トランプ政権が発足する前の米国では、初犯の不法入国者は通常、行政手続きによって国外退去させられていた。行政審判を待つ間は通常、ICEの収容施設か州刑務所に入れられる。

しかし今回の決定で、1600人が連邦刑務所に収容されることになった。

ICEの報道官によると、今回、移管が決まった1600人は連邦刑務所に120日間勾留される。ICEはその間に、新たな収容施設を探すという。

全米移民フォーラムのアリ・ヌーラニ会長は、「米国の連邦刑務所は、極悪人を収容するためのもの。移民政策の一環で使われるべきではない」と話した。

「連邦刑務所は常習犯のためのものだ。職を探すため、あるいは暴力から逃げるためにこの国に来た人に適した作りになっていない」

国境で数百人の子供が親から離され

An El Salvadorian child is transported for processing after he and his family crossed from Mexico into the United States to seek asylum in Roma, Texas, 14 April 2016

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画像説明, メキシコとの国境では多くの子供が親から引き離されている。写真は2016年4月、テキサス州ローマの収容所に向かうエルサルバドル出身の子供

ICEは不法入国した家族への対応で、幼い子供を親から引き離して収容していることが最近明らかになり、厳しく批判されている。

税関・国境警備局(CBP)は5月にメキシコ国境で2週間の間に650人以上の子供が親から引き離されたと明らかにした。

国連は5日、この政策を直ちに中止するよう米政府に呼びかけた。国連人権高等弁務官事務所は、わずか1歳の子供も対象となったようだと懸念を示し、「不法移民を抑止する手法として、移民を強制収用し、家族をバラバラにするのは、人権の規範と原理原則に抵触する」と米政府を批判した。

これに対して、ニッキー・ヘイリー米国連大使は、「米国が自分たちの国境をどう維持するか、国連やその他に命令されるいわれはない」と反発し、国連の「偽善」を非難した。

さらに、ジェフ・セッションズ司法長官は同日、親から引き離した子供たちは当局が「しっかり面倒を見ている」と保守系ラジオ番組で発言。「子供を親から離すことが目的ではないが、子供を連れてこの国に違法に来る人たちは、常に一緒にいられるとは限らないと警告するのは、正当なことだと思う」と述べた。

トランプ大統領は、国境で親から子供を引き離す政策は民主党政権が成立させた法律の問題だとツイートした。しかしAP通信が確認したところ、国境で家族を引き離すことを義務付ける法律は実際には存在せず、トランプ政権が導入した新政策だと判明したという。