仲裁裁判所の南シナ海判決尊重を フィリピンが中国に呼びかけ

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フィリピン政府は14日、南シナ海の領有権をめぐって対立する中国に対し、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が12日に下した判決を尊重するよう呼びかけた。
フィリピン外務省は文書で、15日からモンゴルで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合の場で、ペルフェクト・ヤサイ外相が仲裁裁判所の判決を取り上げると表明した。
同会合には中国の習近平国家主席も出席する。
仲裁裁判所は12日、南シナ海のほぼ全域にわたる中国の領有権の主張には法的根拠がないとの判断を示した。中国は判決を無視すると表明している。
中国は、南シナ海の領有権をめぐる争いは、仲裁裁判所の管轄外だとし、同国の活動に影響を及ぼさないとの考えだ。
モンゴルの首都ウランバートルで開かれるASEM首脳会合は、仲裁裁判所の判決後、最初の主要な外交の場となる。

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会合には、南シナ海で同様に中国との領土問題を抱えるベトナムやマレーシアを含む53カ国の首脳が参加する。また、フィリピンにとっては、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の新政権発足後、初めての国際舞台になる。
フィリピン外務省の文書では、会合でドゥテルテ大統領の名代を務めるヤサイ外相が、「ASEMの目的に沿う形で、南シナ海問題に対するフィリピンの平和的かつ法に基づくアプローチ、さらにすべての関係国が最近の判決を尊重する必要性について協議する」と述べられている。
仲裁裁判所の判決について、フィリピンが出した声明としては、これまで最も明確なものだ。
ドゥテルテ大統領は、ベニグノ・アキノ前大統領よりも融和的な立場を示しており、仲裁裁判所がフィリピンの訴えを認めた場合でも、中国と天然資源を共有する用意があると述べていた。
中国は、ASEM首脳会合は、南シナ海問題を「協議するのには適切な場でない」としている。

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