不妊治療クリニック前で自動車爆発、「意図的テロ」とFBI 米カリフォルニア

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米カリフォルニア州パームスプリングスで17日、不妊治療クリニックを狙ったとみられる自動車爆破事件があり、当局は18日、「虚無主義的な思考を持っていた」とする20代男性を容疑者として特定した。
当局などによると、爆発は17日午前11時前、パームスプリングスの中心街から1キロあまりの場所で起きた。
爆発現場の近くには、不妊治療クリニック「アメリカン・リプロダクティブ・センターズ(ARC)」など、いくつかの商業施設があった。
ARCによると、クリニックの建物そばにある駐車場で爆発があった。ARCの関係者に被害はなかったという。
連邦捜査局(FBI)は18日、ガイ・エドワード・バートカス容疑者(25)が、クリニックの前で自動車に載せた爆発物を起爆させ、その様子をライブ配信しようとしたとみられると発表した。爆発による死者は、同容疑者だけとみられるという。
4人がけがを負った。パームスプリングス警察によると、全員が治療後に病院を離れた。
FBIは、爆発に至るまでの同容疑者の行動について調べているという。
「意図的なテロ行為」
FBIはこの攻撃を「意図的なテロ行為」と呼んでいる。バートカス容疑者が、体外受精(IVF)に関係する施設を狙ったとみられるという。また、容疑者との関連がうかがえる犯行声明が見つかっており、調べを進めているという。
警察によると、同容疑者はパームスプリングスから車で1時間ほどの距離にある、大型の海兵隊基地がある都市、トゥエンティナイン・パームスで暮らしていた。
FBIは同容疑者の自宅を捜索した。付近の住民は避難を求められた。
警察は、爆発があった現場でも容疑者の自宅付近でも、一般市民にとって危険なものは確認されていないと強調した。

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事件の爆風は、1.5キロ以上離れた場所でも感じられた。FBIロサンゼルス支局のアキル・デイヴィス支局長補佐は、FBIが南カリフォルニア地方で最近扱った事件で「最大の爆破現場」だと述べた。また、爆発地点から約30メートルの場所までの「あらゆる方向」に散らばった証拠について調べているとした。
この爆発で、ARCなど複数の建物が被害を受けた。画像からは、ARCの壁の一部が完全に破壊されたのが分かる。
ARCは、研究施設は「完全に無事で、損傷を受けていない」と説明した。卵子と胚もすべて無事だという。
ARCを経営するマヘル・アブダラ医師はAP通信に、クリニックの事務所部分が損壊したとし、「何が起こったのか、まったくわからない」、「今日はたまたま患者がいない日でよかった」と話した。
ARCのウェブサイトによると、同クリニックはコーチェラ・ヴァレー地域で最初の、完全サービスを提供する不妊治療施設で、体外受精の研究施設にもなっている。生殖能力に関する評価、体外受精、卵子の提供と凍結、同性カップルの生殖サポート、代理出産などのサービスを提供しているという。






