岸田前首相の襲撃事件、被告に殺人未遂などで懲役10年の判決

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シャイマ・ハリル東京特派員、ギャヴィン・バトラー
和歌山地方裁判所は19日、岸田文雄前首相に対する殺人未遂などの罪に問われていた木村隆二被告(25)に、懲役10年を言い渡した。
判決などによると、木村被告は2023年4月15日、選挙の応援で和歌山市を訪れていた岸田前首相に筒状の爆発物を投げつけた。
岸田氏にけがはなかったが、この自家製爆弾の爆発により、警官1人と民間人1人が軽いけがを負った。
この9カ月前には、岸田氏の前任の安倍晋三元首相が野外での選挙活動中に暗殺された、国内に衝撃が広がった。
木村被告は裁判で、岸田氏に対する殺意はなく、被選挙権の年齢制限に不満があったと動機について主張した。
さらに、これに関して自らが起こした民事裁判に注目を集めたかったからだと付け加えた。この訴えは2022年に棄却されている。
弁護側は、被告は爆発物が誰かを負傷させるとは思っておらず、殺人未遂には当たらないとし、被害状況から懲役3年が妥当だとしていた。
しかし福島恵子裁判長は、爆発物には殺傷能力があったと認定。また、「現職の総理大臣を狙った事件で社会全体に与えた不安感は大きい」と述べた。
木村被告は殺人未遂罪に加え、火薬類取締法違反や銃刀法違反でも有罪となった。
検察は懲役15年を求刑していた。
日本は暴力的な攻撃は非常にまれだが、2022年の安倍元首相の暗殺を受け、政治家の安全に対する不安が高まっている。
安倍元首相の事件から1年もたたないうちに起こった岸田氏の襲撃事件は当時、首相周辺の警備がなぜもっと厳重でなかったのかという疑問を投げかけた。







