ローマ教皇は「複雑な病状」で入院継続とヴァチカン 呼吸器に感染症

教皇フランシスコ

画像提供, Getty Images

画像説明, 教皇フランシスコ

キリスト教カトリック教会のローマ教皇庁(ヴァチカン)は17日、教皇フランシスコ(88)が「複雑な病状」で治療を受けており、必要な限り入院を続けると発表した。

教皇フランシスコは14日、気管支炎の治療と検査のため、イタリア・ローマのジェメッリ病院に入院していた。

ヴァチカンは17日、教皇が呼吸器に「複数細菌感染症」を患っており、治療の変更が必要だと発表した。

その後、教皇の状態は安定しており、発熱もなく、「医師の指示に沿った治療」を引き続き受けていると追加発表。この日は病院内で仕事や読書もしたという。

また、「教皇フランシスコは、親愛の気持ちがこもったメッセージを数多く受け取り感動している」とした。

教皇は14日に入院する数日前から気管支炎の症状が出ていた。行事では、用意した演説原稿を代読させていた。

ヴァチカンによると、毎週水曜日に教皇が一般観衆の前に姿を見せる行事は、今週は中止にしたという。

教皇は14日と15日、パレスチナ・ガザ地区の聖家族教区とビデオ通話をした。同教区を率いるガブリエル・ロマネッリ神父は、「私たちは彼の声を聞いた。確かに(教皇は)だいぶ疲れている。『私は自分を大事にしなくてはならない』と言っていた。それでも、声ははっきりしていたし、私たちの話もよく聞いていた」とヴァチカン・ニュースに話した。

教皇は16日には、毎週恒例のサン・ピエトロ広場での祈りも、カトリック教会のジュビリー年(聖年)を記念した芸術家らのための特別ミサも、司式できなかった。

先週の会合は、休養と回復を目的に、ヴァチカンの住居で開いた。

サン・ピエトロ大聖堂の外では、一般の人々が教皇を気遣っている。

ローマ在住のアルマンドさんは、教皇を「偉大な魂」、「私たちみんなにとってのインスピレーション」だとし、「お元気で、教皇。あなたが戻るのを待っています」と話した。

「教皇のために毎日祈っている」と話したローマで暮らすアルマンドさん
画像説明, ローマで暮らすアルマンドさんは「教皇のために毎日祈っている」と話した

教皇フランシスコがローマ・カトリック教会の指導者に即位してから、12年になる。この間、何度か入院を繰り返してきた。健康問題には生涯を通して直面しており、21歳のときには肺の一部を摘出している。

2023年3月には、気管支炎で3日間入院した。同年6月には、腹部ヘルニアを修復する3時間の手術を受けた。

同年11~12月にアラブ首長国連邦で開かれた第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)への参加も、別の病気のため取りやめた。

昨年12月にサン・ピエトロ大聖堂で新しい枢機卿21人の任命式を執り行った際には、あごに大きなあざがあった。ヴァチカンは、転倒によるものだと説明した。

今年1月にも転んで右腕を痛め、念のため腕につり具を装着した。