石川県で84人の死亡確認 能登半島地震

1日夕に発生した大規模な火事で焼けた輪島市の朝市通り(4日、輪島市)

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画像説明, 1日夕に発生した大規模な火事で焼けた輪島市の朝市通り(4日、輪島市)

石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震で、石川県は4日、県内で合計84人の死亡が確認されたと発表した。こうした状況で岸田文雄首相は同日、地震対応に当たる自衛隊員を約2000人から、4日中に4600人に増強すると発表した。

石川県の発表では、4日午後3時までに、県内で計84人の死亡が確認された。内訳は、輪島市が48人、珠洲市が23人、七尾市5人、穴水町4人、能登町2人、羽咋市1人、志賀町1人。負傷者は305人に上る。

県はさらに、同日午前から、県内の安否不明者の名簿を公表。同日午後6時までの県内の安否不明者の名簿を更新して公表している。

県内で確認されている全壊・半壊の住宅は213棟に上るが、震央に近く特に甚大な被害が出ている輪島市や珠洲市、能登町での家屋の被害は「多数」とのみ計上されている。

県内で避難している人数は、3万3530人以上だという。

こうした状況で岸田文雄首相は同日、地震対応に当たる自衛隊員について、「自衛隊の総数は、昨日2000名程度でありましたが、本日中に4600名に増強いたします」と記者会見で発表した。首相は記者会見でほかに、「これまでに156名の被災者を救助しているとの報告を受けている」とも明らかにした。、これに先立ち官邸で開かれた対策本部会議では、「命を守る観点から重要な、被災72時間が経過する本日夕刻までに、現場の総力を挙げて1人でも多くの方を救命・救助できるよう、全力で取り組んでください」と指示した。

動画説明, BBC記者、輪島市に入る 煙がまだくすぶる朝市通りの火災現場から

石川県によると、県内では輪島市、珠洲市、穴水町、能都町の奥能登地方を中心に、3万700戸で停電が続いている。能登地域をはじめ14市町で断水が発生中。断水しているすべての市町で、給水車や給水袋の配布による給水活動を行っているという。

能登空港は、滑走路に複数のひび割れがあるため、自衛隊機の離発着は数日後に可能となるが、民間機が運航可能となるのは早くとも1月25日以降の見込みという。。高速道路は能越自動車道の一部に加え、県内の道路41路線93カ所が通行止めになっている。

輪島市中心部の朝市通り周辺では200軒以上が延焼した(米マクサー社衛星画像)

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画像説明, 輪島市中心部の朝市通り周辺では200軒以上が延焼した(米マクサー社衛星画像)

一方、新潟県では、3日午後までに県内で26人の重軽傷者が確認されたほか、住宅42棟に全半壊や一部破損などの被害が出ている。

気象庁によると、M7.6(震度7)の地震が起きた1日午後4時10分から、3日正午までの間に能登地方を中心に観測された地震は499回に上る。震度7は1回、震度5強は6回、震度5弱は6回、震度4は25回、震度3は80回、震度2は166回、震度1は215回だという。

地震で被害を受けた家(2日、石川県七尾市)
画像説明, 地震で被害を受けた家(2日、石川県七尾市)