石川県で64人の死亡確認 能登半島地震

画像提供, Reuters
石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震で、石川県と輪島市によると3日午前までに、県内で合計64人の死亡が確認された。被災地では余震が続いており、3日午前10時54分には能登地方を中心に最大震度5強の揺れがあった。
石川県と輪島市によると、3日午後2時までに、県内で計64人の死亡が確認された。内訳は、輪島市が31人、珠洲市が22人、七尾市5人、穴水町2人、能登町2人、羽咋市1人、志賀町1人。負傷者は328人。
2日までに確認された死者は48人だった。県の危機対策担当は2日の時点でBBCに、捜索・救助活動が進むにつれて、さらに被害者の数が増える恐れがあると話していた。
岸田文雄首相は3日午前11時過ぎ、首相官邸で記者会見し、「倒壊した建物の下で救助を待っている人がまだ大勢いる」として、「被災者の救命救助は時間との闘いで、まさに今、正念場だと感じている」と強調。現地で捜索救助にあたる自衛隊員を1000人規模から2000人規模に増強して対応し、「人命第一の救命救助に全力を尽くしている」と述べた。
自衛隊のほか、消防は2000人以上、警察は700人以上の応援部隊が全国から集まっているという。
首相はさらに、救助活動に必要な大型重機の搬入ルート確保のため、寸断道路の通行確保に取り組んでいるほか、海上ルートによる輸送をすでに一部開始していると説明。4トン車はすでに通行が可能になっていると明らかにした。
首相は「被災者の避難が長期化する可能性もある」とも述べ、「被災者支援にプッシュ型の物資輸送」の重要性を強調。「食料や生活関連物資の一部が石川県の広域物資拠点に到着し、本日早朝より、被災市町へ届き始めた」と述べた。
石川県によると、県内では輪島市、珠洲市、穴水町、能都町の奥能登地方を中心に、3万3800戸が停電中という。
能登空港は、滑走路に長さ10メートル、深さ10センチのヒビが入り、全便欠航している。
被災した14の市と町で断水が続き、能登総合病院など医療機関や、複数の高齢者・障碍者関係施設でも断水しているという。
各地で自衛隊や複数の自治体の給水車が活動しているほか、緊急性の高い透析患者を他の医療機関へ移送する対応もとられている。
高速道路は能越自動車道の一部に加え、県内の道路28路線65カ所が通行止めになっている。

画像提供, Reuters
気象庁は3日午前10時54分に、能登地方を中心にマグニチュード(M)5.5、最大震度5強の地震があったと発表した。
気象庁によると、M7.6(震度7)の地震が起きた1日午後4時10分から、3日午前3時までの間に能登地方を中心に観測された地震は448回に上る。震度7は1回、震度5強は5回、震度5弱は6回、震度4は24回、震度3は76回、震度2は151回、震度1は185回だという。


画像提供, Reuters
NHKによると、珠洲市の泉谷満寿裕(いずみや・ますひろ)市長は3日、「対応できていない救助要請は72件に上っている」と述べた。避難所のトイレが限界に達しているため、仮設トイレが至急必要だと強調した。
市長は2日には、「市内の6000世帯のうち9割が全壊またはほぼ全壊だ」と話していた。







