IOC会長、ロシア選手のパリ五輪参加を擁護 ウクライナ侵攻は「世界中の争いの一つ」

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国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は13日、「個々のアスリートは、自国政府の行為のために罰せられるべきではない」とBBCに述べ、ロシアとベラルーシの選手の2024年パリ五輪出場を擁護した。IOCは8日、両国選手が「中立」の立場でパリ五輪に出場できると表明していた。
バッハ会長はスイス・ジュネーヴで開催された、難民問題を話し合う国際会議「グローバル難民フォーラム」で、BBCの単独インタビューに応じ、ロシアとベラルーシの選手の五輪出場について言及した。
ロシアは2022年2月にウクライナへの侵攻を開始した。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領はロシアの強固な盟友で、侵攻を支持している。
バッハ氏は、ウクライナの戦争は「この世界で起こっている28の戦争や紛争のうちの一つであり、ほかの(当事国の)すべてのアスリートは互いに平和的に競い合っている」と述べた。
IOCは先週、ロシアとその同盟国のベラルーシの選手について、パリ五輪への出場資格を得た場合は自国の国旗やエンブレム、国歌を使用しないかたちで出場できると表明した。ただし、出場できるのは個人競技のみで、団体競技には参加できない。
また、ロシアによる全面侵攻を積極的に支持した選手やスタッフは引き続き除外されなければならないとしている。
IOCは「2024年パリ・オリンピックで、ウクライナ・オリンピック委員会が派遣する強力なチームの競技が見られるよう、可能な限りあらゆる方法で」ウクライナの選手を支援することを改めて表明した。
ボイコット示唆を一蹴
ウクライナで戦争が続く中、アメリカやイギリスなど多くの国は、ロシアとベラルーシの選手の全面的な出場禁止を求めている。
ウクライナは、ロシアとベラルーシの選手が出場する場合、パリ五輪をボイコットする可能性を示唆している。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア選手は「見せかけの中立性でごまかすことはできない」としている。
バッハ氏は、「異なる政治的意見を持つことは許される」と述べ、パリ五輪をボイコットするというウクライナの脅しを一蹴した。
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「グローバル難民フォーラム」では、スポーツで難民をどのように支援できるかという議論が交わされた。
バッハ氏は難民50万人の支援のために4500万ドルを、パリ五輪に出場する難民選手団の支援に5000万ドルを、それぞれIOCが拠出すると発表した。
現在進行中の紛争には、パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘や、スーダンやミャンマーでの内戦などがある。
追加取材:ジャナット・ジャリル、BBCニュース









