カナダ西部の森林火災で3万世帯に避難命令 ブリティッシュコロンビア州

Fire approaches house in West Kelowna

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画像説明, ウェスト・ケロウナでの森林火災の様子

森林火災が広がっているカナダ西部ブリティッシュコロンビア州は19日夜までに、計3万世帯に避難命令を出した。同州では山火事が400件近く発生している。

ブリティッシュコロンビア州避難命令は、18日には1万5000世帯が対象だったが、19日夜までに少なくとも計3万世帯に拡大。これとは別に、3万6000世帯にも避難勧告が出ている。

ブリティッシュコロンビア州のボウイン・マー危機管理担当相は、「避難命令に従うことが、ともかく重要だ。ぜひとも従ってもらいたい」と述べた。

「これは住民だけでなく、しばしば現場に戻って、残る人たちに避難するよう必死で説得することになる消防隊員にとっても、生死にかかわる問題だ」

デイヴィッド・イービー州首相は、避難命令が出ているのは3万5000人、避難の準備をするよう指示されているのは3万人だと述べた。

動画説明, カナダ西部と北西部で森林火災 炎と煙と避難の行列
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同州のシュスワップ地域では2件の大規模な火災が融合し、住宅地や建物を破壊した。

州南部では、ケロウナ地域への移動が制限されている。オカナガン湖にも、周辺の火災による煙が立ち込めている。

オカナガン湖近くの人口3万6000人のウェスト・ケロウナでも、住宅に被害が出ている。

ケロウナ周辺の移動制限は、避難者と消防隊員に十分な宿泊施設を確保するために行われている。カムループス、オリヴァー、ペンティクション・アンド・ヴァ―ノン、オソイヨーズなども対象に含まれる。

Residents watch the McDougall Creek wildfire in West Kelowna, British Columbia

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画像説明, ウェスト・ケロウナの山火事を、マクドゥーガル・クリークから眺める住民

北西部ノースウエスト準州の州都イエローナイフ近郊でも、大規模な火災が続いている。

イエローナイフ市民は18日中に避難するよう命令されていた。現地当局によると、人口約2万人のうち約1万9000人は自動車か飛行機で避難したという。

人口2万人のイエローナイフからは、約1万9000人が避難した。当局によると、18日夜には市内の病院から入院患者39人が転院し、これが最後の避難となった。

カナダのシェイン・トンプソン環境担当相によると、一部の住民は「地元で火から身を守る」ことを選んだという。しかし環境相は、住民に街を離れるよう強く呼びかけた。

カナダ西部で発生中の森林火災を示した地図
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カナダは今年、史上最悪の山火事シーズンを迎えており、カナダ森林火災センター(CIFFC)によると、少なくとも1000件の山火事が発生している。

専門家らは、気候変動によって暑くて乾燥した天候のリスクが高まった結果、山火事が拡大している可能性があると指摘している。

酷暑が極端に長く続と、地面からどんどん水分が奪われていく。これが火災の燃料となり、特に風が強ければ、驚くほどのスピードで延焼する可能性がある。

今回の火災で死者は出ていないが、今年の森林火災シーズン全体では、少なくとも消防士4人が命を落としている。

カナダの森林火災シーズンの累計焼失範囲の推計