IS指導者を殺害か、トルコ大統領が発表 シリアで作戦実施と

A soldier mans a machine gun mounted on an army vehicle during a Turkish and Russian military patrol in Syria

画像提供, AFP

画像説明, トルコ軍はシリア北部で、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)勢力に対抗している。画像はシリア国内でのトルコ軍とロシア軍によるパトロールの様子

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は4月30日、シリアで29日に実施したトルコ軍の作戦で、武装勢力「イスラム国(IS)」の指導者とみられる人物を殺害したと発表した。

トルコが殺害したとするアブ・フセイン・アル・クライシ氏は、昨秋に殺害されたIS指導者の後任として同勢力を率いていたとされる。

エルドアン氏は国営放送局TRTに対し、同国の情報部「国家情報機構(MIT)」の作戦により、クライシ氏が「無力化」されたと語った。

エルドアン氏によると、MITは「長らく」クライシ氏を追跡していた。

「我々はいかなる差別もせず、テロ組織との闘いを続けていく」とし、それ以上の詳細は明かさなかった。

IS側はこれまでのところ、トルコの作戦についてコメントしていない。

BBCはエルドアン氏の主張を独自に検証できていない。

ロイター通信はシリアの情報筋の話として、作戦はトルコ国境に近いシリア北部の町ジャンダリスで行われたと報じた。

反体制派や米軍の対IS作戦

ISは昨年11月、指導者のアブ・ハサン・アル・ハシミ・アル・クライシ氏が死亡したと発表した。アメリカによると、同氏は昨年10月中旬にシリア南西部で実施された、シリア反体制武装組織「自由シリア軍」(FSA)の作戦で殺害された。

同氏は同年2月に米特殊部隊によって殺害された、アブ・イブラヒム・アル・ハシミ・アル・クライシ氏の後任だった。ジョー・バイデン米大統領は当時、この作戦で「世界に対する主要なテロの脅威を取り除いた」としていた。

ISはかつて、シリア北東部からイラク北部にかけて、8万8000平方キロメートルを占領し、約800万人を残忍に統治していた。

2019年に最後の占領地域から追われたものの、国連は同年7月、ISの脅威は依然として続いていると警告した。

シリアとイラクには合わせて6000~1万人のIS戦闘員がいると推定されている。主に農村部を拠点とし、一撃離脱戦法を続けている。

ISの関連組織は、世界中のほかの紛争地域でも脅威となっている。国連は、最も活発かつ確立されたネットワークが、アフガニスタンやソマリア、チャド湖流域を拠点に活動していると指摘している。