トルコ当局、建物倒壊で建設業者ら逮捕 シリアと合わせ地震死者3万3000人超す

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トルコ当局は、同国南東部で発生した地震で倒壊した建物の建設に絡んで、113件の逮捕状が出ていると明らかにした。トルコとシリアで確認された死者は12日までに計3万3000人を超えた。
トルコの警察はこれまでに、建設請負業者など少なくとも12人の身柄を拘束。逮捕者はさらに増えると見込まれている。
ただこうした動きは、災害全体に対する責任から国民の目をそらすのが狙いだと、多くの人が受け止めることも予想される。
トルコでは長年、多くの新築の建物が安全ではないと専門家が警告してきた。汚職や政府の政策が原因だとしている。
政府の政策は、地震の多い地域などでの建設ブームを促すため、建築規制を守らない請負業者に対する「いわゆる行政処分免除」を設けていた。
今回の地震では何千もの建物が倒壊。人災によって被害が拡大したとの疑いが生じている。
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トルコでは総選挙が近づいており、20年間政権を担ってきたレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の今後がかかっている。
エルドアン氏は地震後の政府の初動に不備があったと認めている一方で、被害は運命的なものだともしている。被災地を訪れた際には、「こうしたことは常に起きている」、「運命による計画の一部だ」などと述べた。
死者は現在の2倍との見方も
地震による死者はトルコで12日、2万9000人を超えた。シリアは3500人以上とされるが、10日以降は新たな発表がない。
これまで奇跡的な救出も見られるが、地震発生から6日がたち、さらなる生存者発見の望みは一段と薄れている。
家を失った人は、両国で合わせて数百万人に上っている。被災地では毎晩、気温が氷点下に下がっている。

国連は80万人以上が十分な食事をとれていないと警告している。現地の支援機関は、最終的な死者数は現在の2倍になる可能性があるとしている。
トルコ南部カフラマンマラシュ県にいる国連の援助担当責任者、マーティン・グリフィス氏は11日、今回の地震を「この地域における過去100年間で最悪の出来事」と説明。
「私が目にした中で最悪の自然災害だと思うが、同時に最も見事な国際的対応も見られる」とBBCに話した。
トルコ南部ハタイ県では、治安の悪化により救助活動に支障が出ている。
一方、トルコと隣国アルメニアの国境が11日、35年ぶりに開かれた。これにより、救援物資を運び込めるようにになった。両国は長年、対立関係にある。












