ウクライナ大使館に血染めの小包、中に動物の眼球 欧州8カ国で

Ukraine's embassy in Warsaw, Poland

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画像説明, 在ワルシャワのウクライナ大使館(2018年撮影の資料写真)

ウクライナ外務省は2日、欧州8カ国の自国大使館に、動物のものとみられる眼球の入った小包が送り付けられたと明らかにした。

ウクライナ外務省によると、「血染め」の小包は、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、クロアチア、オーストリア、スペインのウクライナ大使館で見つかった。チェコの警察は、在プラハの大使館と在ブルノの総領事館でも、同様の小包が発見されたと明らかにした。

送り主はいずれも不明だが、ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「周到に計画されたテロと威圧のキャンペーン」が展開されていると述べた。

ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ報道官はフェイスブックに投稿した発表文で、在ヴァチカンのウクライナ大使公邸入り口が荒らされたと発表。さらに、カザフスタンの大使館には偽の爆破予告が送り付けられたほか、在ワシントンの大使館にはウクライナに批判的な記事のコピーが入った手紙が届いたという。

「この手紙は他の手紙と合わせて、特定の欧州の国の領内から送られてきた。ウクライナは諸外国の捜査当局に協力し、すべての脅迫を捜査し、関与した者を特定したうえで責任をとらせる」と、報道官は述べた。

ニコレンコ氏によると、欧州各地の大使館や領事館に送り付けられた小包は、「特徴的な色の液体に浸り、それに伴うにおいを発していた」という。

ニコレンコ氏はさらに2日、在マドリードの大使館にも同様の小包が届いたため、現地警察が周辺を立ち入り禁止にしたと明らかにした。チェコ警察は、動物の組織が入った小包が、在プラハの大使館と在ブルノの総領事館へ送られたと明らかにした。

一連の事件や事態に関連性があるのかどうか、明らかになっていない。

スペインで相次ぎ不審物発見

A Spanish policeman helps to secure the area after a letter bomb explosion at the Ukrainian embassy in Madrid on Wednesday

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画像説明, スペインの警察はウクライナ大使館周辺の警備を強化した(11月30日、マドリード)

在スぺイン・マドリードのウクライナ大使館では11月30日、郵便配達された大使あての手紙を職員が開封したところ爆発している。職員は指に軽いけがをした。手紙はウクライナの駐スペイン大使宛てで、普通郵便で配達され、特別な検査は行われなかった。大使は通常業務中だったという。

ニコレンコ氏によるとこの事件を受けて、各地の大使館や総領事館はクレバ外相の指示のもと、警備体制を強化した。

スペイン警察は同日午後1時ごろ、爆発の通報を受けたと確認した。犯行声明は今のところ出されていない。

スペイン内務省は11月30日夜、北東部サラゴサにある軍備会社インスタラサの本社で、「不審な郵便物」が見つかったと明らかにした。続いて12月1日朝には、国防省と、マドリード郊外の空軍基地に爆発物入りの郵便物が複数届いたという。

在マドリードのアメリカ大使館にも、爆発物の入った郵便物が送り付けられた。アメリカ大使館も1日午後に、「不審な小包」が届いたと確認し、現地治安当局の協力に感謝した。

スペインのラファエル・ペレス内相は、「封筒の特徴と中身は5件の事案でいずれも共通している」と記者団に説明した。

「手紙はいずれもスペイン領内から届いた様子だが、慎重な対応が必要だと強調しておきたい。捜査はまだ始まったばかりだ」と内相は述べた。