ニュージーランドでも反ワクチンデモ カナダに触発され

Police (R) watch as protesters occupy the grounds around the parliament building in Wellington on February 9, 2022,

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画像説明, ニュージーランド国会前で抗議デモが続き、警官が配置された(9日)

ニュージーランドの首都ウェリントンの国会前で、新型コロナウイルス対策の規制に抗議するデモが開かれており、9日で2日目に入った。カナダで2週間近く続いている同様のデモに影響を受けている。

ウェリントンには8日、数百人のデモ参加者が集結。ワクチン義務化などの新型ウイルス対策のルールに抗議した。

デモ参加者たちは、「自由のための集団(Convoy for Freedom)」を自称。首都の道路を封鎖した。

カナダの首都オタワでは、「自由の車列(Freedom Convoy)」と呼ばれる抗議デモが先月から続いている。政府が米国境を行き来するトラック運転手にワクチン接種を義務付けたことから始まったもので、多数のトラック運転手らが参加。全ての人についてワクチン接種義務化を取り消すことなどを求めている。

ウェリントンの抗議デモは、オワタのデモに触発されて始まった。だが9日には、参加者は数十人に減った。

現地メディアによると、国会前には警官約100人が配置された。

首相は相手にせず

抗議デモは、ニュージーランドの議員らにほぼ無視されてきた。現地の報道によれば、デモ参加者らに会いに行った議員は1人もいないという。過去のデモでは、議員が参加者らに面会することもった。

ジャシンダ・アーダーン首相も、デモ参加者はごく少数派だとして相手にしていない。

首相は8日、「外にいる人たちを多数派の代表だとみなすようなことは間違いだと思う」と記者団に語った。

「ニュージーランドの多数派は、互いの安全確保のためにできるだけのことをしてきた」

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長期規制への不満高まる

ニュージーランドは、新型ウイルスの感染抑制のため、2年近くにわたって厳格な規制を実施してきた。ロックダウンと国境封鎖などで、感染者と死者を非常に少なく保ってきた。

人口約500万人の同国では、新型ウイルスによる死者は53人、感染者は累計1万8000人となっている。9日に確認された新規感染者は200人ほどだった。

だが、多くの規制が長引き、国内各地で怒りの感情が高まっている。規制には、最低10日間の隔離措置や、ワクチン接種の義務化に関するものもある。

世論調査からは、アーダーン政権への不満が膨らんでいることがわかる。ここ数カ月、抗議行動も増えている。

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国境封鎖を緩和へ

アーダーン首相は9日、デモ参加者たちについて、抗議する自由はあるが、国民の大半が政府の助言に従いワクチンを接種したために、それが可能になっていると述べた。同国のワクチン接種率は約77%となっている。

ニュージーランドは先週、国境封鎖を緩める計画を発表した。今月中に、国外居住者が帰国しやすいようにする。帰国を希望している人は数万人にいるとされる。

しかし、外国からの旅行者などについては、最短でも10月まで入国禁止を続ける。旅行業界からは批判の声が多数あがっている。