乳牛に見立てた女性を隠れて撮影 韓国乳業メーカーの広告動画が物議

画像提供, Seoul Milk
韓国最大の乳業メーカー「ソウル牛乳」の広告動画が物議を醸している。乳牛に見立てた女性たちを男性が隠れてカメラで撮影するという内容で、「性差別的」だとの批判や、盗撮を懸念する声が上がっており、同社は謝罪に追い込まれた。
問題の動画は、カメラを持った男性が山の中をさまようところから始まる。
「私たちはついに、手付かずの清らかな場所で、これをカメラに収めることに成功した」という男性のナレーションが入る。
次の場面では、小川の水を飲んだり野原でヨガをする女性たちを、男性が茂みに隠れて撮影している。
男性が誤って小枝を踏むと、女性たちは驚いて乳牛に変身する。
動画は、「きれいな水、有機飼料、純度100%のソウル牛乳。心地よい自然の中の有機農場生まれの有機牛乳」という言葉で締めくくられている。
盗撮被害への懸念も
この広告は性差別やジェンダーへの配慮といった問題をめぐる国民的議論を引き起こすこととなった。だがその批判は、女性が牛として描かれていることだけにとどまらなかった。
韓国ではここ数年、盗撮犯罪が増加していることから、男性が女性グループをひそかに撮影することを懸念する声も上がったのだ。
同国で盗撮は「モルカ」(直訳すると「隠しカメラ」)と呼ばれ、特に女性にとって問題となっている。
動画に登場する男性の行動を、この「モルカ」という違法行為と照らし合わせる人もいる。

画像提供, Seoul Milk
再発防止に「細心の注意払う」
世論の反発を受け、ソウル牛乳はユーチューブから広告動画を削除した。しかし、複数のネットユーザーがこの動画を再アップロードしたため拡散された。
親会社はインターネット上に謝罪文を掲載し、「先月29日に公開された牛乳のCMに不快感を覚えた皆さまに心からおわび申し上げます」とした。
「この件を真摯(しんし)に受け止め、内部検証を行い、今後同様の事案が発生しないよう細心の注意を払います。おわびの気持ちを込めて頭を下げます」
ソウル牛乳がネガティブな事案で話題になったのは今回が初めてではない。
2003年には、ヌードモデルがヨーグルトをかけ合うというパフォーマンスを行った。
このパフォーマンスに関わった同社マーケティング部門の責任者とモデルたちは、わいせつ行為をしたとして罰金を科された。
追加取材:ヒョジュン・キム(BBCコリア語)






