スウェーデン初の女性首相、議会が再選出 即日辞任の5日後

Swedish Social Democratic Party leader Magdalena Andersson

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画像説明, スウェーデンの首相に再任された社会民主党のマグダレナ・アンデション党首

スウェーデン初の女性首相に任命されたものの、予算案の否決を受けてわずか数時間で辞任した社会民主党のマグダレナ・アンデション党首(54)が29日、首相に再任された。

スウェーデン議会(定数349議席)は29日、議会第1党の社会民主党党首、アンデション氏の首相任命の是非を問う承認投票を実施。賛成101票、棄権75票で、これらの合計は、反対173票をわずか3票上回った。

スウェーデンの政治制度では、反対票が過半数を超えなければ首相に任命される。

アンデション氏は首相に再承認された後の記者会見で、福祉、気候変動、犯罪などに焦点を当てたプログラムで「スウェーデンを前進させる」用意があると述べた。

ただ、中道左派の社会民主党は349議席中100議席しか確保していないことから、他政党の支持が得られなければ法案可決は厳しくなるとみられる。

アンデション氏は来年9月に予定されている総選挙まで、社会民主党の単独政権を率いる立場となる。

Magdalena Andersson is applauded by MPs

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画像説明, 首相に再任された社会民主党のアンデション党首(右)は拍手で迎えられた

アンデション氏は24日、スウェーデン初の女性首相に任命された。しかしその後、議会は連立政権の予算案を否決し、反移民を掲げる極右政党を含む野党が提出した予算案を可決した。

これを受け、共に政権を組むはずだった緑の党が、極右の予算案は受け入れられないとして連立を解消。アンデション氏は議長に辞任を申し入れた。

スウェーデンでは、連立政権の1党が離脱した場合には首相が辞任するのが慣例となっている。

ウプサラ出身のアンデション氏は水泳のジュニア・チャンピオンとして活躍した後、1996年に当時のヨーラン・ペーション首相の政治顧問として政界入りした。最近では7年にわたり財務相を務め、11月上旬に社会民主党の党首に就任した。

アンデション氏は、7年にわたり政権を率いてきたステファン・ロヴェーン首相の後任となる。ロヴェーン氏はアンデション氏が就任するまでの間、暫定政権の首相にとどまっていた。

ロヴェーン氏は6月に不信任決議案が可決されて辞任した。スウェーデンで不信任案決議によって首相が退陣するのは初めて。