キムチについて韓国と中国がもめる 国際認証めぐり

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韓国人にとって「神聖」な食べ物のキムチについて、中国が国際認証を勝ち取ったと中国メディアが報じたため、韓国が反発している。
発端は、国際標準化機構(ISO)が先週、中国で作られる漬物・泡菜の作り方や運搬、保存に関して、新たな規則を示したことだった。一大生産地の中国・四川省の当局が、規則の制定を働きかけていた。
ISOは新規則を発表した際、「これはキムチには適用されない」と明確にした。ところが一部の中国メディアは、規則はキムチに影響を及ぼすと、正反対の報道をした。
中国共産党系で国家主義的論調の新聞・環球時報は、新規則を「中国が率いるキムチ産業の国際基準」と打ち上げた。
韓国政府が声明を発表
韓国メディアは、中国側の主張に反論。ソーシャルメディアには怒りの声が湧き上がった。
韓国政府の農林水産食品部は声明を発表。キムチの国際基準は2001年に国連で合意されていると説明した。
声明ではまた、「キムチと中国・四川省の泡菜を区別せずに(泡菜の認証について)報じるのは不適切だ」とした。

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キムチには多くの種類がある。中国でも「泡菜」の呼び名で食べられているが、中国にも独自のバリエーションがあり、それも泡菜と呼ばれている。
毎年のキムチ作りがユネスコの無形文化遺産に指定されている韓国では、キムチ需要は大きく、中国からの輸入にも頼っている。一方で、韓国製のキムチが中国に輸出されることはほぼない。中国は漬物類を厳しく規制しているためだ。
キムチは近年、外交問題の題材にまでなっている。韓国は2001年、キムチ製造法の国際規格をめぐって、隣国でやはり漬物大国の日本と論争を繰り広げた。
ドラマ衣装やBTS発言でも
今回の中国と韓国の言い争いの前にも、両国の人々はソーシャルメディアで主張を闘わせている。
数週間前には、中国のドラマに出演している中国俳優が、衣装姿の写真を中国のソーシャルメディアにアップ。これに対し、その衣装は韓国の伝統衣装に似ているとの指摘が出た。しかし、ドラマのプロデューサーは、中国の封建時代の衣装の一種だと主張した。
一方、韓国のポップグループBTSは今年、メンバーの1人が朝鮮戦争について、アメリカと韓国で「痛みの歴史」を共有していると発言。これに中国人の一部は、中国人犠牲者への言及がないとして怒りを表明した。






