トランプ氏、ウクライナへの長距離ミサイル供与を示唆 ゼレンスキー氏が近く訪米へ

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、ウクライナに長距離巡航ミサイル「トマホーク」を送ることを検討していると述べた。さらにトランプ氏は13日、ウクライナの大統領を17日にホワイトハウスに招くのかという記者団の質問に、その予定だと認めた。
イスラエルへ向かう大統領専用機「エアフォース・ワン」内で、ウクライナにトマホークを供与するかと質問されたトランプ氏は、「様子を見る(中略)そうするかもしれない」と述べた。一方で、このミサイルはウクライナにとってロシアとの戦争での「新たな攻撃の一歩」になるとも話した。
この発言は、週末に行われたトランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との電話会談を受けたもの。ゼレンスキー大統領は、ロシアへの反攻を開始するため、より強力な軍事支援を求めている。
ゼレンスキー氏は、17日にもワシントンでトランプ氏と会談する予定だと明らかにしている。会談では、防空能力と長距離兵器が焦点になる見通しという。
トランプ氏は13日にも、記者から17日にゼレンスキー氏をホワイトハウスに招く予定があるかと問われると、今年1月以降で3度目の訪問となると認めた。
中東から米首都ワシントンへ戻る途中、短時間の給油停止の際にトランプ氏は「そう思う、ああ」と述べた。
ウクライナへの長距離ミサイル供与について、ロシアはこれまでにもアメリカに警告し、紛争の重大な激化を招き、アメリカとロシアの関係を緊張させると主張している。
トマホークの最大射程は2500キロ。これがあればウクライナは、国内からロシアの首都モスクワを攻撃できるようになる。

トランプ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナとの停戦合意に向けて協力しないことにいら立ちを募らせ、ここ数カ月でロシアに対する姿勢を硬化させている。
「もし戦争が終わらないなら、我々は実際(トマホークをキーウに送る)かもしれない。送らないかもしれないが、送るかもしれないと(ロシアに)伝えるかもしれない」と、トランプ氏は述べた。
「(ロシアは)トマホークが自分たちの方向に飛んでくることを望んでいるだろうか?そうは思わない」
ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は12日、トマホークに関する話題はロシアにとって「極めて懸念すべき」ものだと述べた。また、「現在は、あらゆる方面から緊張が高まっているという点で、非常に劇的な局面にある」と話した。
ペスコフ氏は9月の時点では、トマホークの脅威を一蹴し、戦争の「流れを変える」ことはできないと述べていた。
しかし、12日には、もしトマホークがロシアに向けて発射された場合、ロシア政府はそれに核弾頭が搭載されているのかどうか、判別できないと指摘した。
「ロシア連邦は、どう考えるべきなのか? ロシアはいったい、どう反応すべきなのか?」と、ペスコフ氏は述べた。
ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ前大統領も、ペスコフ氏の発言に同調し、「ロシアはどう反応すべきなのか? まさにその通りだ!」とソーシャルメディアに投稿した。
「このミサイルの供与は、全員に悪い結末をもたらす可能性がある。そして何よりも、トランプ自身にとってだ」と、メドヴェージェフ氏は書いた。
メドヴェージェフ氏は近年、強硬路線への傾斜を強め、ソーシャルメディアでクレムリンよりも過激な主張を頻繁に発信している。
同氏とトランプ氏は、前にもインターネット上で対立したことがある。今年8月のメドヴェージェフ氏の発言を受けて、トランプ氏は核潜水艦2隻をロシアに近づけるよう命じたと述べていた。
ロシアによる2022年の全面侵攻開始以降、ウクライナは長距離ミサイルの供与を繰り返し要請しており、前線から遠く離れたロシアの都市への攻撃を検討している。
ゼレンスキー氏とトランプ氏は最近の電話会談で、ウクライナの軍事力強化について協議。防空体制の強化や長距離兵器の拡充を含む内容を話し合った。
首都キーウを含むウクライナの都市は、ロシアによるドローンやミサイルによる激しい砲撃を繰り返し受けている。ロシアは特に、冬の到来を前にウクライナのエネルギーインフラを標的としており、広範囲にわたって停電が起きている。
アメリカのキース・ケロッグ・ウクライナ担当特使は9月、トランプ氏がロシア領深部への攻撃を承認したとうかがわせる発言をしていた。米FOXニュースに出演したケロッグ氏は、ロシア・ウクライナ戦争において、攻撃から逃れられる「聖域など存在しない」と述べていた。











