独・フィンランド間の海底通信ケーブルが損傷

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ドイツとフィンランドは18日、両国を結ぶ海底通信ケーブルが損傷していたことを「深く懸念している」と発表した。
フィンランドとドイツの間では、全長1170キロメートルの通信ケーブルが18日未明に切断されたという。リトアニアとスウェーデン・ゴットランド島の間では、長さ218キロのインターネット回線が機能しなくなったという。
ドイツのボリス・ピストリウス国防相は19日、ケーブル2本の破損は破壊工作のように思えると発言。「ケーブルがたまたま偶然、切断されたなど誰も思っていない」として、「ハイブリッド行動」のようだと述べた。ただし、誰の責任だと思うのかについては、言及しなかった。
スウェーデンのカール=オスカル・ボーリン民間防衛相は、なぜ2本のケーブルが作動していないのか突き止めるのは「まったく不可欠」なことだと強調した。
フィンランドの首都ヘルシンキとドイツ北部ロストックを結ぶ「C-Lion1光ファイバーケーブル」の切断について、ドイツとフィンランドの両外相は18日に共同声明で、「われわれ欧州の安全保障は、ロシアのウクライナに対する戦争だけでなく、悪意ある者によるハイブリッド戦争によっても脅威にさらされている」と述べていた。
フィンランドの通信会社シニアによると、切断はスウェーデンのオーランド島の近くで起きており、修復に5~15日かかるという。
シニアの広報担当者は地元メディアに「この海域では、外部からの影響がなければこのような障害は起こらない」と話した。
切断された2本のケーブルはバルト海で交差する。リトアニアへの回線を運営するアレリオン社は、破損の場所は公表していないものの、修復には数日かかると述べている。
アレリオン社の広報担当はBBCに、バルト海でケーブルが破損するのは、時折あることだと話した。「漁船のいかりが偶然、ケーブルを傷つけることはある。もちろん今回のタイミングは奇妙だが、まだ点検できていないので、何が原因かはわからない」のだという。
一方、フィンランド政府のサイバーセキュリティ専門家サムリ・ベルグストローム氏は、他のケーブルルートが利用可能だったため、今回の障害は両国間のインターネット接続には影響を与えていないと述べた。
バルト海を通る海底パイプラインをめぐっては近年、破壊工作の懸念が高まっている。
2023年10月には、フィンランドとエストニアを結ぶ天然ガス・パイプラインが大きな損害を受けた。フィンランド当局は後に、中国のコンテナ船がいかりを引きずったことによる出来事だったと説明した。
ドイツの検察当局は、2022年にロシアと欧州を結ぶ天然ガス・パイプライン「ノルド・ストリーム」で起きた爆発事故について、捜査を続けている。この攻撃をめぐっては、ウクライナ、ロシア、アメリカいずれかの政府が関与しているという未確認のうわさが流れるなど、陰謀論が飛び交っている。










