ロシア・カムチャツカ半島沖でM8.8の地震、日本の太平洋側や米ハワイに津波警報

画像提供, ロシア科学アカデミー極東地質研究所
ロシア・カムチャツカ半島沖で現地時間30日午前11時25分(日本時間同8時25分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の強い地震が発生した。日本の気象庁は、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を出した。米ハワイでも津波警報が発令された。
震源地の南西約350キロメートルに位置する千島列島北部のセヴェロクリリスクでは、津波が街を襲い、漁業施設が水没した。
米地質調査所(USGS)によると、今回の地震は、2010年のチリ地震と、1906年のエクアドル・コロンビア地震と並び、史上6番目の規模。

画像提供, ロシア非常事態省
日本の199万人に避難指示
NHKなどによると、岩手県の久慈港では午後1時52分に1メートル30センチの津波が観測された。また、北海道根室市花咲で午後2時57分に80センチ、宮城県石巻港で午後2時23分に70センチの津波が、それぞれ観測された。
総務省消防庁によると、海道浦河町の約1万人に対し、災害が発生または切迫していることを示す「警戒レベル5 緊急安全確保」が発令された(午後2時15時時点)。また、主に太平洋沿岸の21都道県の合わせて219市町村、96万6063世帯、199万6154人に対して、危険な場所からの避難が必要とされる「警戒レベル4 避難指示」が出された。
ハワイで1.7メートルの津波
米ハワイ州マウイ島カフルイでは1.74メートルの津波が観測された。
ハワイ島ヒロには1.5メートル、オアフ島ハレイワには1.2メートルの津波がそれぞれ到達した。
ハワイの住民は高台への避難が呼びかけられている。船舶に対しては、沖合に留まるよう指示が出されている。
ホノルルのリック・ブランジアーディ市長は、「(呼びかけを)真剣に受け止めてください。可能な限り高台へ避難してください」と住民に訴えた。
中国やフィリピン、インドネシア、米領グアム、ペルー、エクアドル領ガラパゴス諸島の一部地域にも、津波警報が出された。
アメリカの津波警報センターは、エクアドル、ハワイ諸島北西部、ロシア・カムチャツカ半島の一部沿岸に、3メートルを超える津波が押し寄せる可能性があるとしている。
また、1メートルから3メートルの津波が、チリ、コスタリカ、ハワイ、日本や太平洋の島々の一部沿岸で観測される可能性があるとしている。
オーストラリア、コロンビア、メキシコ、ニュージーランド、トンガ、台湾などでは最大1メートルの津波が観測される可能性がある。
石破首相、「人命第一で取り組む」
日本の石破茂首相は30日午前、「政府としては官邸の危機管理センターに午前8時37分に『情報連絡室』を設置し対応していたが、津波警報の発表に伴い午前9時40分に『官邸連絡室』に改組し、被害状況の把握にあたっている」と記者団に説明した。
「住民避難などの被害防止の措置を徹底をすることや、早急に被害状況を把握をすること、地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針のもと、政府一体となって、被害防止に全力で取り組むことの3点を指示した」と、首相は述べた。
そのうえで、「現時点で、人的、物的被害は確認中と報告を受けているが、政府としては、引き続き対応に万全を期している。警報が発表されている地域の人はただちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難してほしい」と呼びかけた。
林芳正官房長官は、「津波が到達しても、第2波、第3波がより大きくなって到達することがある。津波に関する情報に十分注意し、警報が解除されるまで安全な場所から離れないようにしてもらいたい」とした。






