2028年ロス五輪会長、「エプスティーン資料」に名前 職務は継続と組織委発表

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2028年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)の組織委員会は11日、ケイシー・ワッサーマン会長が職務を継続すると発表した。同会長をめぐっては、性犯罪で有罪とされた米富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)に関する最近公開された資料に名前が出ていることから、同委が対応を検討していた。
タレント事務所「ワッサーマン・メディア・グループ」の創業者県最高経営責任者(CEO)のワッサーマン氏については、米司法省が最近公開したエプスティーン元被告関連の資料から、2003年に元被告の自家用機に乗っていたことがわかった。また、元被告の共犯者で、未成年者の人身売買罪で禁錮20年の刑に服しているギレイン・マックスウェル受刑者と電子メールのやりとりをしていたことも判明した。
これを受け、ワッサーマン氏の組織委会長辞任を求める声が噴出している。同氏のタレント事務所はこれまでに、歌手チャペル・ローン氏と、元サッカー選手で殿堂入りしているアビー・ワンバック氏の著名クライアント2人との契約を失った。地元紙ロサンゼルス・タイムズによると、ワッサーマン氏のCEO辞任や会社売却を求める声が、アーティストや社員らから上がっているという。
組織委はこの日、声明を発表。「ワッサーマン氏は、同氏も世間もエプスティーンとマックスウェルの嘆かわしい犯罪をまだ知らなかった23年前に、クリントン財団の招きで、当時の妻と共に、エプスティーンの航空機でアフリカでの人道的ミッションに向かった。それが、彼とエプスティーンの唯一の交流だった。その直後、彼はすでに公になっている電子メールをマックスウェルと交わした」と説明した。
そのうえで、こうした要素や、ワッサーマン氏が過去10年に発揮してきた「強力なリーダーシップ」を考慮し、「引き続きLA28(ロサンゼルス2028)を率い、安全で成功した大会を提供すべきだ」と判断したとした。
組織委はまた、「ワッサーマン氏とエプスティーンおよびマックスウェルとの関係が、すでに公に記録されている以上のものではないことを確認した」とした。
さらに、不正行為があったとの訴えは真剣に受け止めており、ワッサーマン氏が外部メンバーによる調査に全面的に協力したとした。
元被告とは接点なかったと
ワッサーマン氏は、この問題が表面化してから、マックスウェル受刑者とうわついた電子メールを送り合ったことを「深く後悔している」とのコメントを出している。
一方で、未成年に性加害を繰り返してきたエプスティーン元被告とは、「個人的にも仕事の上でも、何の関係ももたなかった」述べた。
BBCは、ワッサーマン氏の代理人に連絡を取っている。
元被告の関連資料に名前が含まれていても、それ自体が不法行為を示すものではない。同氏はこれまで、元被告との関係でいかなる不正行為にも問われていない。
ロサンゼルスのモニカ・ロドリゲス市議は先週、他の市議らと共に、ワッサーマン氏の辞任を求めた。同氏を続投させるという組織委のこの日の決定に対しては、「(資料公開で)暴露された内容の重大性を理解する指導者を(市民らは)得るべきだ」として反発した。








