BTSの追加公演、メキシコ大統領が韓国大統領に要請

BTSのメンバー7人が前後2段に分かれて椅子に腰かけている

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画像説明, BTSのカムバック・ツアーは、今年最大規模の音楽ツアーになると見込まれている
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K-POPグループ「BTS」が4年ぶりに活動を再開させるのを前に、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領が、同国でのツアー公演を増やすよう、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領に訴えかけている。チケット争奪戦の過熱で、法外な価格で売買されるケースが出ているため。シェインバウム氏は「前向きな」返事を期待していると述べている。

BTSは4年間の活動休止を経て、4月から79日間かけ、アジア、ヨーロッパ、アメリカを巡る世界ツアーを行う。メキシコでは、5月に首都メキシコ市で3公演が予定されている。

現地メディアによると、メキシコ公演のチケットは40分足らずで完売した。

ファンの一部は、公式販売会社「チケットマスター」や転売プラットフォームが、需給状況で価格を変動させるダイナミック・プライシングを行ったと非難している。この件では調査が始められている。

ロイター通信によると、チケットマスターでは1800~1万7800ペソ(約1万6000~15万8000円)、転売プラットフォームでは1万1300~92,100ペソ(約10万~81万8000円)で販売されていたという。

メキシコの消費者保護機関は、チケット販売で「悪質で不誠実な行為」があったとして、転売プラットフォームのStubHubとViagogoに制裁を科した。

「まだ返事をもらっていないが」

こうした事態に、メキシコのシェインバウム大統領が自ら対応に乗り出している。

シェインバウム氏は26日、「このBTSというグループは、メキシコの若者の間でとても人気がある」と述べ、コンサートのチケット15万枚をめぐって約100万人の若者が争奪戦を繰り広げているとした。

また、国内プロモーターのOCESAから、BTSは日程が詰まっていて追加公演は困難だと聞き、「私は韓国(大統領)に手紙を書いた」と明かした。そして、「まだ返事をもらっていないが、前向きなものであることを祈ろう」と述べた。

韓国メディアによると、同国の大統領府と外務省はこの件に関してコメントを拒んでいる。

BTSは2022年6月から、グループとして楽曲を発表していない。メンバーらは個々の音楽キャリアを模索するとして活動を休止し、その後、韓国男性の義務となっている兵役に就いた

音楽配信サービス大手スポティファイによると、メキシコはK-POPの世界5位の市場で、K-POPのストリーミングは過去5年間で500%以上伸びている。

音楽チャートのビルボードによると、BTSとレコードレーベルのHYBEは4月からの世界ツアーで、チケット、グッズ、ライセンス、アルバム販売、ストリーミングなどで10億ドル(約1520億円)以上の利益を得る見込みだという。