米フロリダ州立大学のキャンパス内で銃撃事件、4人死亡 犯人は警察官の息子

銃撃現場から避難した女子学生2人が、緊張した様子で警察の捜査を見守っている

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米フロリダ州立大学(FSU)で17日、銃撃事件が発生し、2人が死亡、6人が負傷した。当局の発表によると、容疑者は警察官の息子で、母親がかつて勤務で使用していた銃を使ったという。

フィーニックス・アイクナー容疑者(20)はFSUの学生。州都タラハシーにある学生会館付近で、昼食時に発砲を開始した。

容疑者は警察に撃たれ、病院に搬送された。犯行の動機は不明。同キャンパスの警察は、死亡した人物は学生ではないと述べたが、身元は公表されていない。

ウォルト・マクニール保安官は、容疑者はレオン郡で長年勤務するジェシカ・アイクナー警官の息子だと説明。学校に常駐して安全や防犯を請け負う「スクール・リソース・オフィサー(SRO)」のアイクナー警官は、模範的な職員だと述べた。

容疑者が今回使用した銃は、かつて現地警察が職務用に使っていたもの。警察が武器を刷新した後にアイクナー警官はそれを買い取り、私用に保持していたという。

現場で対応する警察官

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画像説明, 現場で対応する警官たち

警察は、現場ではショットガンも発見されたと発表している。

マクニール保安官は、容疑者が保安官事務所の青年組織に「長年参加していた」と説明。多くの訓練プログラムに参加していたと述べた。

「そのため、彼が武器を入手できたのは意外ではない」と、保安官は付け加えた。

FSUの学生新聞によると、アイクナー容疑者は今年1月、ドナルド・トランプ大統領の就任に反対するキャンパス。デモに参加していた。

容疑者の発言を引用した部分は17日、FSUNews.comのウェブサイトから削除された。サイト管理者は、容疑者の主張を拡散したくないと説明している。

FSUによると、現地時間の正午頃に銃撃の通報を受けて警察が対応した。学生やキャンパス内の人々には、「避難し、さらなる指示を待つように」と警告するアラートが発信された。

学生のエイヴァ・アレナドさんは「同級生の一人が携帯電話でアラートを受け取り、教室全体に知らせた」と、CBSニュース・マイアミに語った。

別の学生、ブレイク・レナードさんはCBSに対し、最初に十数発の銃声を聞いたと述べた。

「最初は工事の音だと思ったが、後ろを振り返ると、学生会館から私の方向に向かって走ってくる人たちが見えた。そしてさらに12〜15発の銃声が聞こえたので、私もそこから逃げ始めた」と、レナードさんは話した。

「ひどいことだ」とトランプ大統領

ドナルド・トランプ米大統領は、ホワイトハウスでイタリアのジョルジャ・メローニ首相と会談する前に、この事件について報告を受けたと述べた。

銃規制の変更について質問されたトランプ大統領は、自分は銃の所有権を保護する合衆国憲法修正第2条の「大きな支持者」だと述べた。

「私は最初からそうだった。銃の所有権を守ってきた。こういう事件はひどいものだ。後でさらに詳しく話すことになる」とトランプ氏は言い、そのうえでこの銃撃事件を「恥ずべきことで、ひどいこと」だと話した。

フロリダ州のロン・デサンティス知事は、「私たちの祈りはFSUの家族と共にある。州の捜査機関が積極的に対応している」と述べた。

これはFSUで初めての銃撃事件ではない。2015年には、同校の卒業生が図書館で3人を撃って負傷させた後、警察に射殺された。

2018年2月にフロリダ州のパークランド高校で発生した乱射事件で娘を失ったフレッド・グッテンバーグさんは、乱射事件を生き延びた娘の同級生が、17日の事件当時にFSUのキャンパス内にいたと述べた。

銃規制の活動家でもあるグッテンバーグさんは、「信じられないことに、彼らの一部は2度目の学校銃乱射事件に巻き込まれ、今日、学生会館にいた」とソーシャルメディアに投稿した。

パークランドの乱射事件では、17人が死亡した。