英航空管制でシステム障害 国内外の空港で多数が足止め

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イギリスで28日、航空管制システムに「技術的な問題」が発生し、何千人もの乗客が長時間の遅延や欠航の影響を受けた。影響は長引くとの指摘も出ている。
この日はイギリスでは休日で、多くの人が航空機の利用を予定していた。航空データ会社シリウムによると、午後2時半の時点で、この日の出発便の232便が欠航となった。これは全出発便の8%に当たる。到着便は271便(全体の9%)がキャンセルされた。
この事態は、全国航空管制サービス(NATS)が着陸機の数を制限したことを受けて生じた。影響で、イギリス内外で多くの人が移動できなくなっている。
NATSは28日正午過ぎに問題を確認。午後3時15分、問題を特定し修正したと発表した。「フライトが正常に戻るにはしばらくかかるだろう」としている。
航空会社や空港は、まだ「大幅な遅れ」が出ているとして注意を呼びかけた。乗客らからは、予約していた午後の便の出発は真夜中過ぎになりそうだといった声が聞かれた。
影響は数日間続く恐れがあるとの指摘も出ている。
発着便の乱れが続く
ロンドンのヒースロー空港は28日夜遅く、発着便のスケジュールは大幅に乱れたままだと説明。29日に搭乗予定の人に対し、空港に向かう前に航空会社に問い合わせるよう呼びかけた。
同じくロンドンにあるガトウィック空港は、29日は通常運航を予定しているとしたが、事前に運航状況を確認するよう利用客に促した。
ロンドン郊外のルートン空港も28日夜、英全域でフライトに遅延や欠航の可能性があると説明。利用客に対し、運航状況の確認を求めた。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、ヴァージン・アトランティック航空、TUI航空などの航空会社や、いくつかの空港では、遅延と欠航が相次いだ。
BAは、「大幅かつ不可避な遅延と欠航」が発生したとし、利用客の不便について謝罪した。また、28、29日に搭乗予定だった客は、手数料なしで予約を変更できる可能性があると付け加えた。
ライアンエアーは、一部のフライトに遅延や欠航が生じたと説明。ジェットツーは、イギリスと外国を結ぶ全便に大幅な遅延が予想されるとした。
航空アナリストのサリー・ゲシンさんは、混乱は何日も続くだろうと予測。「今後数時間、さらに明日(29日)にかけてかなりの混乱が生じるだろう。今週後半になっても余波の影響を受ける人がいるのではないか」とBBCに話した。

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乗客への影響
乗客からは、大規模な混乱に対する困惑の声が漏れた。
ベルファスト国際空港にいたセレナ・ハミルトンさんは、ニューカッスル・アポン・タイン行きの便がキャンセルとなり、心臓移植の検査を受けられなくなりそうだと話した。
「15カ月前に移植を受けたので、検査の予約はとても大事だ」
ヒースロー空港では、アイリーン・フランクリンさん(60)が、米テキサスへのデルタ航空便が直前に欠航になったと説明。自身と娘、義理の息子、友人らは、ホテル代を払わなければならなくなったとこぼした。
「2時間(の遅れ)だと言われていたのに、欠航になった。明朝10時までは飛ばない」
ダニエラ・ワルサーさんは、ヒースロー空港を午後5時25分に出発するドイツ・シュトゥットガルト行きの便に乗る予定だったが、真夜中過ぎの午前1時以降に遅れる見込みだと述べた。
「長くなるのはわかっているが、情報を逃したくないので(空港を)出ようとは思わない」
フランス・ベルジュラックの空港では、クリケットジャーナリストのローリー・ダラードさんが、ライアンエアー便の欠航で家族とともに最大6日間、立ち往生することになると話した。

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