東部リマンをロシアが砲撃、8人死亡=ウクライナ当局

ロシアの攻撃により燃えた車

画像提供, State Emergency Service Ukraine

画像説明, ロシアの攻撃により燃えた車の消火活動に当たる消防隊

ウクライナ東部ドネツク州のリマンで8日、ロシアの攻撃により少なくとも8人が死亡した。ウクライナ当局が発表した。

ウクライナ内務省によると、このロシアの砲撃では負傷者も13人出ている。また、住宅や店舗、車両3台などに火が付き、消防隊によって消し止められたという。

ウクライナはこの日、侵攻を受けてから500日目を迎えた。

6月に始まった反転攻勢は、東部ドネツク州や南東部ザポリッジャ州に集中している。ロシアがミサイルやドローンでの攻撃を続ける中、ウクライナ軍の前進には時間がかかっている。

リマンは鉄道の要衝で、侵攻開始直後にロシアに制圧されたものの、昨年10月にウクライナが奪還した。

ウクライナ東部軍のセルヒイ・チェレヴァティ報道官は7日、テレビの取材で、ロシアはリマンに「かなり強力な戦力を集中している」と語った。

ドネツク州のパヴロ・キリレンコ知事はソーシャルメディアに8日、「午前10時ごろ、ロシアは複数のロケットランチャーでリマンを攻撃した」と投稿。住宅1棟と店舗1軒が破壊されたと述べた。

BBCはこの主張を検証できていない。

A photo showing a firefighter using a hose to tackle smoke billowing from a building

画像提供, State Emergency Service Ukraine

画像説明, 攻撃によって建物や車に火が付いた様子と、消火活動に当たる消防隊の姿を、ウクライナ当局は写真で公開した

6日には西部リヴィウで、ロシアのロケット弾が集合住宅を攻撃し、95歳の女性を含む10人が亡くなった。この攻撃では40人が負傷しており、リヴィウの市長は同氏の民間インフラに対する「最大級の攻撃」だと述べた。

その前の週には、ロシア占領地域に近い東部クラマトルスクでレストランやショッピングセンターが攻撃され、子どもを含む13人が亡くなっている。

ロシアはここ数カ月、ウクライナ各都市にミサイルやドローン攻撃を行っており、民間施設に損害を与え、大規模な停電を起こしてきた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、昨年の開戦から間もなくロシア軍艦への降伏を拒み、ウクライナの抵抗のシンボルとなった黒海のズミイヌイ島(英名スネーク島)を訪れた映像を公開した。

ゼレンスキー氏は、「この勝利の場所から、私たちの兵士全員にこの500日間について感謝したい」と述べた。

反転攻勢についてゼレンスキー氏は先にBBCのインタビューで、前進は遅いと認めている

アメリカ軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長は今週初め、ウクライナは順調に前進しているが、反転攻勢は困難で「大きな犠牲を伴う」だろうと話した。

ウクライナ軍によると、反転攻勢では大部分がロシアに占領されているバフムート市でも行われている。

ウクライナの軍司令官は先週、、火力不足が作戦を妨げていると述べ、西側諸国が約束した武器の納入が遅いことに不満を表明した。

こうした中でアメリカ政府は7日、ウクライナにクラスター弾を供与すると発表した。

クラスター弾は、1つの爆弾から多数の小型爆弾が飛び散る兵器。殺傷力が高く、不発として残った一部が民間人に危害を及ぼす危険があることから、100カ国以上で使用が禁止されている。このため、アメリカ政府の決定についても批判の声が多く上がっている。

しかしゼレンスキー氏はこの決定について、「タイムリーで、大規模で、なんとしても必要な防衛支援パッケージ」だと感謝を述べている。