ナイジェリア大統領選、与党のティヌブ氏が当選

Bola Tinubu arrives at a polling station before casting his ballot in Lagos, Nigeria on 25 February

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画像説明, ボラ・ティヌブ氏(70)

アフリカで最も人口が多いナイジェリアの大統領選が2月25日にあり、与党・全進歩会議(APC)のボラ・ティヌブ氏(70)が当選した。選挙管理委員会が1日、発表した。

ティヌブ氏の得票率は36.6%。対立候補の国民民主党のアティク・アブバカル氏の29.0%、労働党のピーター・オビ氏の25.4%を大きく上回った。

野党は、選挙はでっちあげだと断じ、再選挙を要求している。

これに対しティヌブ氏は、結果を受け入れるよう要求。しかし労働党はティヌブ氏の勝利をめぐって法的措置を講じるとしている。

ティヌブ氏はナイジェリアで最も裕福な政治家の1人。軍事政権時代には亡命も経験しながら民主化に尽力し、現在の民主制をつくった1人とされている。元ラゴス州知事で、選挙活動では最大都市ラゴスを再興した実績をアピールした。

しかしラゴスでは、都市部の若者の支持を集めた労働党のオビ氏に敗れた。オビ氏の善戦は、ナイジェリアの二大政党制にゆさぶりをかけた。

ティヌブ氏はそれでも、政治基盤である南西部のほとんどの州で勝利をおさめ、大統領の座を手にした。

結束を呼びかける

ティヌブ氏は勝利演説で野党に和解を呼びかけ、「この場を借りて候補者仲間に、一緒にチームを組みたいと訴えたい。私たちの国はここしかない。一つの国なのだから、一緒に作っていかなければならない」と語った。

また、野党には選挙結果を法廷で争う権利があるが、選挙での不備は「比較的少なく、結果に影響を与えるほど重要ではない」と述べた。

現職のムハンマドゥ・ブハリ大統領は2期務めたが、経済の停滞に加え、北東部のイスラム過激派の台頭、全国的な身代金目的の誘拐の多発、南東部の分離派による攻撃など、治安の悪化に悩まされた。

ティヌブ氏は今後、こうした問題の解決に直面することになる。

APC supporters

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画像説明, ティヌブ氏の大統領選勝利を喜ぶ支持者

今回大統領選の投票率は27%と、1999年の民主化以来、最低だった。

つまりティヌブ氏への支持を表明した人は、投票登録をした9300万人の有権者の10%に満たない。ティヌブ氏の当選は、野党が分裂したことにも助けられている。

選挙当日には、多くの投票所で開始時間が遅れ、有権者の大勢が投票せずに帰ってしまったとされる。

さらに、野党の支持基盤では投票が全く行われない場所もあったとされる。南部リヴァーズ州、ラゴス州、デルタ州などでは、投票箱の盗難や有権者への脅迫も報告されている。