米エクソン、2022年は過去最高益7.2兆円 ウクライナ侵攻などで原油価格高騰

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米石油大手のエクソンモービルが1月31日に発表した2022年12月期決算は、最終利益が557億ドル(約7兆2400億円)と、過去最高を記録した。ロシアのウクライナ侵攻などに伴う原油価格の高騰が要因。
エクソンモービルの昨年の最終利益は、前年の2倍以上となった。これを受け、イギリスなどの国々が石油業界にかけている圧力が、再び強まる可能性が高まった。
イギリス政府は昨年、エネルギー企業に対し25%の「超過利潤税」を課すと発表した。
エクソンモービルはこうした措置は逆効果だと批判している。先月には、欧州連合(EU)による超過利潤税の導入は不当として提訴した。
同社はまた、ジョー・バイデン米大統領が、昨年の自動車の燃料費高騰をめぐり、供給量を増やさなかったエネルギー企業側に責任を押し付けようとしたことにも反発している。
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米政府が石油会社を批判
ホワイトハウスは31日に声明で、「(ロシアのウラジーミル)プーチン大統領による侵攻が続く中、米国民がこれほど高いガソリン代を払わせられているのに、エクソンが欧米の石油会社の利益によって新記録をだしたなんてとんでもないことだ」とした。
ホワイトハウスのアブドラ・ハサン報道官は、「最新の決算報告で、石油会社が記録的な利益や、未使用だが承認されている何千もの許可など、増産に必要なものをすべて持っているにもかかわらず、幹部や株主の懐を潤すために利益を費やすことを選択していることが明らかになった」と述べた。
一方で、エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は米CNBCのインタビューで、ホワイトハウスは「事実を正しく理解する」必要があると主張。投資家などから再生可能エネルギーに投資をシフトするよう圧力を受けているが、同社は石油とガスのプロジェクトに資金を使い続けているとした。
原油価格とともに株価も上昇
ウッズCEOは31日、今回の利益は同社による戦略の正当性を証明するものだと、投資家に語った。
「言うまでもなく、当社の業績は有利な市場の恩恵を受けたことによるものであることは明らかだ。しかし、供給不足の市場を最大限に活用するために、我々は何年も前から取り組みを開始していた」
「社会通念に逆らい、他が力を抜いた時に我々は前のめりになって取り組んだ」
エクソンの株価は2020年に急落した。この年、石油需要が落ち込み、同社は数十年ぶりの赤字を計上した。
しかし2021年以降は株価が急騰している。特に2022年に始まったウクライナ侵攻の影響でエネルギー供給が途絶え、原油価格が跳ね上がると、株価も上がった。
同社はコスト削減に努めているとし、欧州での超過利潤税の導入がなければ、利益はさらに上がっていただろうとした。
生産量が増加
エクソンは、主に欧州の超過利潤税により、2022年第4四半期利益は13億ドル下押しされた。
また、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」の撤退に関連して34億ドルの損失を計上した。
エクソンによると昨年、投資が約38%増加した。南米のガイアナ沖や米パーミアン盆地など一部の主要地域では生産量が30%以上増え、ロシアをめぐる変更などで失われた生産量を相殺したという。
全体の石油生産量としては、2021年の日量228万9000バレルから2022年には日量235万4000バレルと、約3%増加した。









