メキシコ南西部の町で町長ら18人殺害 武装集団が役場を襲撃

画像提供, Totolapan government
メキシコ南西部の町で5日、武装集団が町役場を襲撃し、町長をはじめ十数人を殺害した。サン・ミゲル・トトラパンの現地当局が明らかにした。犯罪組織「ロス・テキレロス」の犯行ではないかと言われている。
現地警察によると、武装集団は5日午後2時(日本時間6日午前4時)ごろ、サン・ミゲル・トトラパンの町役場を襲撃。コンラド・メンドーサ・アルメダ町長のほか、少なくとも17人を殺害した。負傷者は少なくとも3人という。
オンラインに投稿された写真から、庁舎に多数の銃弾が撃ち込まれた様子がうかがえる。現場では町長のほか、複数の警官や町職員が殺害された。
メンドーサ・アルメダ町長が所属するメキシコ中道左派の民主革命党(PDR)は、「卑怯」な殺害を非難し、正義を求めた。
当局は、麻薬カルテルの犯罪集団「ロス・テキレロス」の犯行ではないかとみている。
町長の父で元町長のフアン・メンドーサ・アコスタ氏も、町役場襲撃の前に自宅で殺害された。
サン・ミゲル・トトラパンのあるゲレーロ州では、高速道路が複数の大型車両で一時的に封鎖されていたとの情報もある。このため治安当局がしばらく現場に急行できなかったという。
メキシコ国防省は陸海軍の部隊を派遣し、捜査に協力する方針を示した。
サン・ミゲル・トトラパンは、麻薬カルテルが横行しメキシコ西部で「ティエラ・カリエンテ」と呼ばれる地域の中心に位置する。
BBCのウィル・グラント・メキシコ特派員は、ゲレーロ州は麻薬がらみの暴力事件が絶えない場所だが、それでも今回の襲撃は衝撃的なものだと話す。
現地では、太平洋沿いを北へ向かう、高利益な麻薬の輸送路の支配権をめぐり、複数の犯罪集団が争い続けているという。
町役場襲撃に先立ち、「ロス・テキレロス」の関係者によるものとされる動画がソーシャルメディアに投稿され、ロス・テキレロスがサン・ミゲル・トトラパン周辺に復帰すると宣言していた。現地ではロス・テキレロスとライバルの麻薬組織が抗争を続けていた。
ロス・テキレロスは2015年から2017年にかけて、ゲレーロ州で勢力を振るい、多くの被害をもたらした。






