トンガ、噴火と津波の被害は「人口の84%に影響」

Damage to Tonga's shoreline

画像提供, Consulate of the Kingdom of Tonga

南太平洋の島国トンガの政府は、15日に発生した海底火山の噴火と津波により、人口10万5000人の約84%が影響を受けていると発表した。現地入りしているオーストラリアの外交団が23日、公表した。

噴火によって発生した津波はトンガの島々を襲い、海岸沿いの村や建物が破壊された。

政府は、先に津波で亡くなったと確認された3人以外に、死者の報告はないと説明。一方で、ノムカ島を中心に20人前後の負傷者が出ていると述べた。

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豪外交団による発表は23日だったが、トンガ政府の声明の日付は21日だった。

それによると、特に被害を受けているマンゴー島の62人が、「家と所有物全てを失った」ため、ノムカ島に移動したという。

また、津波の影響で既存の医療施設が破壊されてしまったため、救助隊が現地に野外病院を設置していると明らかにした。

その上で、食料や支援物資不足のため、マンゴー島からの避難民をさらに本島のトンガタプ島に移動させることになるかもしれないと述べた。

トンガの島々ではなお、真水の供給が必要になっている。しかし当局は、降灰はあったものの、最近の水質検査では地下水や雨水を飲んでも安全だと確認できたと述べた。

海底ケーブルの切断により途絶えていた通信についても、先週には一部が復旧。しかし政府は声明の中で、トンガタプと他の島々の間でもなお「困難な状態」が続いていると説明した。

動画説明, 心配するトンガ人の心の支えに……豪のコミュニティー・ラジオ

15日にヌクアロファの北約65キロで発生した海底火山の大規模噴火では、高さ1メートルを超える津波がトンガを襲った。爆音は遠く離れたアメリカまで届いた。

これまでに少なくとも3人の死者が確認されている。これまでに死亡が確認されたのは、ノムカ島のラタイマウミ・ラウアキさん(49)、マンゴー島のテライ・テツイラさん(65)、そしてイギリス国籍のアンジェラ・グローヴァーさん(50)。

先週からは、救援隊や多数のボランティアらによって空港の火山灰が除去されたため、ニュージーランドやオーストラリアが主導する形で国際的な支援が始まった。

支援は新型コロナウイルス予防の観点から非接触で行われており、空軍や海軍の貨物機や船が飲み水や食料、シェルターなどの支援物資を運んでいる。

一方で通信設備は機能不全に陥り、トンガは噴火から5日間、外国と連絡が取れなくなっていた。

同国に通じる唯一の海底ケーブルは切断されており、インターネットを含めた通信回線を完全に復旧させるには、4週間以上かかる可能性があるとされている