トンガに最初の救援機が到着 NZ軍が「非接触」で物資降ろす

画像提供, NZ DEFENCE FORCE
海底火山の噴火と津波で被害を受けた南太平洋の島国トンガに20日、水などの救援物資を積んだニュージーランドの軍用機が、災害発生後で初めて到着した。
ニュージーランドは同日午後4時過ぎ、首都ヌクアロファにあるトンガ最大の空港に、軍輸送機「C-130ハーキューリーズ」が降り立ったと発表した。滑走路上の火山灰が着陸を阻んでいたが、救援隊や多数のボランティアらによって除去された。
輸送機は水、一時的なシェルターのキット、発電機、衛生・家庭用キット、通信機器を届けたという。
このほか、ニュージーランドとオーストラリアの別の航空機や船舶も、現地に向かっている。
両国とも、トンガで新型コロナウイルスが広がるのを防ぐため、現地の人と接触せずに物資を降ろすという。トンガではこれまで1人しか感染者が確認されていない。
ニュージーランドのピーニ・ヘナレ国防相は、「航空機は地上に最大90分間とどまり、ニュージーランドに帰還する」と説明。同国軍のジム・ギルモア少将は、軍用機の乗員は全員、個人用防護具(PPE)を着用し、地上の誰とも接触しないと述べた。
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一方、オーストラリアは、軍輸送機ボーイング「C-17グローブマスター」2機を派遣しており、20日に1機目が到着するとしている。救援物資のほか、滑走路の清掃装置も運んでいるという。
同国も、現地では誰も機内から外に出ないとしている。
NZの船も到着予定
ニュージーランド海軍の哨戒艦「ウェリントン」も、物資運搬船に先立ち、20日にトンガに到着する予定となっている。
当局はウェリントンの役割について、航路とトンガの港に接岸するための進路を調べることだと説明した。
ヘナレ国防相は先に、物資運搬船は真水25万リットル以上と、海水から塩分を除去する器具を届けると、BBCに説明。
「トンガ政府が最も必要としているのが真水だ」と述べた。
通信が一部復旧
15日にヌクアロファの北約65キロで発生した海底火山の大規模噴火では、高さ1メートルを超える津波がトンガを襲った。爆音は遠く離れたアメリカまで届いた。
これまでに少なくとも3人の死者が確認されている。被害の全容は分かっていないが、現地の写真から被災状況が明らかになってきている。
トンガ全域に火山灰が降り注ぎ、飲用水が汚染された。津波の海水も入り込んだ。飲み水の不足で健康に深刻な影響が及ぶことも懸念されている。
通信設備は機能不全に陥り、トンガは5日間、外国と連絡が取れなくなっていた。
同国に通じる唯一の海底ケーブルは切断されており、インターネットを含めた通信回線を完全に復旧させるには、4週間以上かかる可能性があるとされている。
2G回線は通信会社デジセルによって復旧したが、利用が集中している。










