リサイクル業者、おむつや犬のふんを中国に不法輸送 英スコットランド

画像提供, Sepa
英スコットランドのリサイクル企業が、中国に家庭ごみ1300トンを不法輸送していたとして、罰金2万ポンド(約300万円)の罰金を科せられた。
サイカ・ナチュールはノース・ラナークシャーの工場から、紙おむつや犬のふん、飲料缶といったごみを再生紙用の「紙ごみ」と称し、大量に輸出していた。
スコットランド環境保護局(SEPA)によると、この事案はスコットランドで最大規模のごみの不法輸出事例だという。
SEPAのテリー・エイハーン局長は、これまで見てきた中で最も深刻な違法行為だと指摘。リサイクルしたものが適切に管理されているか「市民に疑問をもたらす」可能性があると懸念を表明した。

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サイカ・ナチュールは、中国でリサイクルするためにコンテナ船でごみを輸出していた。これまではマンチェスターにある工場で紙ごみをリサイクルしていたが、2016年6月の火災で処理能力が落ちたため、輸出に頼るようになったという。
SEPAはこの年の定期監査の際に、工場で「低品質」な紙ごみを大量に発見した。「ベール」と呼ばれる、古紙を保管・搬送用に圧縮して縛った立方体の多くに、布やプラスチック、紙おむつ、金属、ガラス、残飯といった家庭ごみが「大量」に入っていたという。
SEPAは工場の責任者にすべての輸出を止めるよう命令したほか、すでに輸出されていたコンテナも差し止めた。
2016年9月~2017年3月の間に当局が調査した古紙のベールからは、電子機器、紙おむつや生理用品、食品の残りで汚染された容器、食品、犬のふん、木材、布、靴や衣服、宝飾品、スプレー缶、おもちゃ、ガラス、プラスチックの飲食品パッケージ、缶などが見つかった。
SEPAによると、ごく一部のベールは輸出に適していたものの、その大半は輸出できる品質ではなかったという。
サイカ・ナチュールは今年9月、欧州委員会の定める廃棄物輸出規定違反について有罪を認めている。この規定は、先進国から廃棄物を輸入する途上国を、環境や健康被害から守るもの。
SEPAによると、同社は工場の処理能力向上に向けた計画を進めているという。
SEPAのエイハーン氏は、「スコットランドのごみが誰かの環境問題になるような事態を、SEPAは許さない」と警告した。










