韓国、初の国産ロケット「ヌリ号」を打ち上げ

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韓国は21日、初の国産ロケットを打ち上げた。宇宙をめぐる同国の野心を示した。
「ヌリ号」と呼ばれるロケットKSLV-Ⅱがこの日、ソウルの南約500キロの高興郡から打ち上げられた。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、同ロケットが一連の飛行を完了したと発表。だが、搭載していた模擬衛星を衛星軌道に乗せることはできなかったと説明した。
「狙った軌道に正確に打ち上げられるようになるのは、そう遠いことではない」と述べたと、ロイター通信は伝えた。
今回のようなロケットの打ち上げは、宇宙開発に欠かせない。同時に、軍事目的にも応用しうる。
韓国は北朝鮮と軍事競争を続けている。両国とも最近、新たな兵器の試験発射を実施している。北朝鮮は2012年に人工衛星を軌道に乗せた。
宇宙探査で後れ
韓国はヌリ号の開発に推定2兆ウォン(約1930億円)をかけた。全長47.2メートル、重さ約200トンで、液体燃料のエンジン6基がついている。
打ち上げを担った韓国航空宇宙研究院(KARI)によると、2027年までにあと4回、ヌリ号を打ち上げ、信頼性を高める予定。
韓国はテクノロジー大国とみられているが、宇宙探査では他国に後れを取っている。
2009年と2010年にロケット打ち上げを試みたが、いずれも失敗した。2010年は打ち上げから数分で爆発した。
韓国は2030年までに月に探査機を送ることを目標に掲げている。
兵器競争
韓国はヌリ号について、人工衛星の打ち上げに使うとしている。しかし今回の打ち上げは、同国が現在進めている兵器開発の増強の一環とみられている。弾道ミサイルと宇宙ロケットは、似たような技術が用いられる。
韓国は最近、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射した。過去最大規模とされる防衛産業の展示会が今週開かれており、新型の戦闘機やミサイルなどの誘導兵器が初公開されると報じられている。

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一方、北朝鮮も兵器の試験を次々と実施している。ここ数週間で、極超音速だとするミサイルや、長距離ミサイルを試験発射した。
今月19日にはSLBMを試験発射し、日本海に落下させた。
これらの試験の一部は、北朝鮮に対する国際的な制裁に違反している。国連は、北朝鮮による弾道ミサイルおよび核兵器の試験を禁止している。
北朝鮮も最近、防衛関連の展示会を開き、戦車やミサイルなどの兵器を公開した。
アジアでは、中国、日本、インドが先進的な宇宙プログラムを展開している。米実業家イーロン・マスク氏のスペースXや、ジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジンなど、民間企業もロケット打ち上げの取り組みに一段と力を入れている。









