ゴッホのスケッチ画、新たに見つかる オランダで初公開

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画家フィンセント・ファン・ゴッホが描いたスケッチ画が、新たに発見された。疲れ切った様子の老人男性を描写したもので、ファン・ゴッホ美術館(オランダ・アムステルダム)が16日、初公開した。
同美術館によると、発見されたのは、「『疲れ果てて』の習作(Study for Worn Out)」。ゴッホの画家活動早期の1882年に描かれた。
鉛筆によるスケッチ画で、「フィンセント(Vincent)」のサインがある。
ベストとズボンを身に着け、ブーツを履いた高齢の労働者が、木製のいすに座って頭を抱えている姿を描いている。
わずかに異なる作品「疲れ果てて」(Worn Out)の基となるスケッチ画だったとみられる。ゴッホは後から描いた「疲れ果てて」のほうが気に入っていたという。同作品はファン・ゴッホ美術館が所有している。
100年以上個人所有
初公開されたスケッチ画は、オランダのある一家が100年以上、個人的に所有してきたという。
ファン・ゴッホ美術館のシニアリサーチャー、タイオ・ミーデンドルプ氏は、「これまで見ることができなかったものだ。この絵が公開されるのは初めてだ」とBBCに説明。
どれくらいの価値があるのか判断するのは、「まったく不可能」と話した。
所有者に返される来年1月2日まで、一般に公開される。
同美術館のエミリー・ゴーデンカー館長は、「発見をとても喜んでいる」と話した。
「新たに見つかる作品が、ファン・ゴッホのものとされるのは非常にまれだ。この早期の絵を公開し、背景にある物語を来場者に伝えられるのを誇らしく思う」
ゴッホが描いたのか
スケッチ画をめぐっては、所有者が同美術館に、ゴッホが描いたのか鑑定を依頼したという。
ミーデンドルプ氏は声明で、「スタイルの点で、ハーグ時代のファン・ゴッホが描いた多くの人物習作と、完全に一致する。『疲れ果てて』との関連も明らかだ」とした。
また、鉛筆や紙、絵の裏側の角にある損傷の跡なども、当時のゴッホの特徴と合致すると説明した。
このスケッチ画が描かれた当時、ゴッホは29歳ぐらいで、オランダ・ハーグで絵を学んでいたという。
3月にも別の作品が

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ゴッホのその他の作品では、100年以上公開されていなかった「モンマルトルの街の光景(A Street Scene in Montmartre)」が半年前、公開になった。
1887年に描かれたこの作品は、それまでのほとんどの期間、フランスのある一家が所有してきた。今年3月のオークションで、1309万ユーロ(約17億円)で落札された。





