中国、火星探査車「祝融」の映像を公開
中国の国家航天局(CNSA)は27日、火星の表面を探査車「祝融」が移動する映像を公開した。
映像は「祝融」が火星の地表に設置した無線カメラが撮影したもの。火星の軌道を回る探査機「天問1号」を経由して地球に送られた。
CNSAは、6輪の「祝融」が5月にパラシュートを使って火星に着陸した際の映像も公開した。
同探査車は「ユートピア平原」と呼ばれる区域を調査している。CNSAによると、27日現在で42火星日活動し、累計236メートル移動したという。1火星日は地球の1日よりわずかに長い24時間39分。
CNSAは、「軌道船と火星探査車は順調だ。火星から無事、中国共産党と母国への報告を続けている。結党100年を遠くから祝福している」との声明を出した。
中国共産党は7月1日に結党100年を迎える。
地表の映像
火星の地表で撮影された映像は3種類ある。
1つは、「祝融」が地表に無線カメラを設置した直後に撮影されたとみられるもので、同探査車がカメラから遠ざかっていく様子が映っている。
2つ目の映像では、「祝融」が着陸機の隣で車輪を動かしている。この場面の静止画はCNSAがすでに公開していた。
3つ目の映像は、「祝融」が着陸機から下りて地表に移動する状況を捉えている。同探査車が動く音も記録されている。
火星の大気の中では、音は地球と同じようには聞こえず、いくらかくぐもった音になる。
CNSAは「祝融」を90火星日以上、稼動させたい考えだ。
探査車の特徴
「祝融」は、米航空宇宙局(NASA)が2000年代に開発した探査車「スピリット」や「オポチュニティー」にそっくりだ。
重さ約240キロ。高い棒にカメラが設置されており、撮影や探査に使う。5つの機器で、岩石や気象などの環境について調べる。
NASAの現役探査車「キュリオシティ」や「パーサヴィアランス」と同様、レーザーで岩石を解析できる。また、「パーサヴィアランス」にもある、地表下の氷を探索するレーダーも備えている。
「パーサヴィアランス」の火星着陸の映像は、2月18日に成功した後まもなく、NASAが公開した。













