ブラジル・リオデジャネイロで銃撃戦 死者25人以上
ブラジル・リオデジャネイロで6日、銃撃戦があり、警官1人を含む少なくとも25人が死亡した。地元メディアが報じた。
報道などによると、ジャカレジーニョ地区にあるファヴェーラ(貧民街)で警察が麻薬密売組織を摘発中、銃撃戦が発生した。
警察は、子どもたちが組織に加わるよう誘われているとの通報を受け、出動していたという。摘発の対象となった組織は、麻薬密売や路上強盗、殺人、誘拐などの犯罪に関与していたとされる。
テレビの映像からは、警察がファヴェーラに突入したのを受け、容疑者らが屋根から屋根へと逃走する様子がうかがえる。
地下鉄の乗客2人が流れ弾を受けたが、命には別条がなかった。
リオデジャネイロの警察は、銃撃戦で警官1人が死亡したと明らかにした。警察トップはこの日の摘発について、「リオにおける警察の作戦で最も多くの死者が出た」と述べた。

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ソーシャルメディアには、ジャカレジーニョ地区の住民らの目撃談が投稿されている。
ある男性は、血で覆われた床の写真をアップし、警察に追われていた2人が自分の家で死んだと説明した。匿名希望のこの男性は、早急にこの地域から離れるつもりだと述べた。
「できる限り急いで家を売る。ここでは暮らしていけない」
警官らが住民らの携帯電話を没収したとする投稿もあった。住民らが組織のメンバーに警告するのを防ぐためだと、警官らは主張していたという。

リオデジャネイロ州立大学で社会学を教えるイグナシオ・カノ教授は、地元紙に対し、警察の摘発理由への疑念を述べた。「麻薬密売組織が子どもや若者を麻薬取引に誘い込んでいるという主張は笑えるものだ。未成年がギャング組織で働いているのは、誰もが知っていることだ」。
リオデジャネイロはブラジルでも暴力事件の多い州とされる。麻薬密売組織と関係のあるギャング集団が、同州の広い範囲を支配している。
州都リオデジャネイロでは、市民約130万人の22%がファヴェーラに居住している。市民の70%は黒人だ。

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一方、ブラジルの治安部隊は、主要都市での犯罪取り締まりの際、民間人に対しても過剰な実力行使をするとして批判されている。
裁判所は昨年6月、警察が新型コロナウイルスのパンデミックの期間に、リオデジャネイロのファヴェーラで不必要な摘発をするのを禁止した。
以来、ファヴェーラで銃撃戦によって死亡する人は急激に減っていた。







