米フェデックス施設で発砲、8人死亡 元従業員の犯行と

Indianapolis police spokeswoman Genae Cook

画像提供, Reuters

画像説明, 事件について説明したインディアナ市警のクック報道官

米インディアナ州インディアナポリスにある、物流大手フェデックスの施設で15日夜、発砲事件があり、8人が死亡、7人が負傷した。警察によると、実行犯は警官が現場に到着する前にその場で自殺したという。警察やフェデックス社によると容疑者は元従業員。

警察は、実行犯は昨年8月から10月までこの施設で働いていた19歳のブランドン・ホール容疑者(19)だと発表した。現場に車で乗り付けてただちに「無差別に」発砲し始めたという。警官たちが到着した時点で、フェデックス施設の外で4人、中で4人が死亡しているのを発見。さらに警察到着の直前に自分を撃って自殺したとみられる容疑者の遺体も、建物内で見つかったという。

16日に記者会見したインディアナ市警のランダル・テイラー本部長は、容疑者の動機は不明で、もしかするとこのまま特定されないままかもしれないと話した。

「なぜこのようなことになったのか、全容は分からないままだろうが、真相解明に全力を尽くす」と、本部長は述べた。

フェデックスのフレデリック・スミス会長は声明で、「無意味な暴力行為」だと非難し、被害者の「家族や友人や同僚たちに最大限のお悔やみを申し上げる」と述べ、現場や捜査に協力していくと表明した。

市警によると、亡くなった被害者はマシュー・アレクサンダーさん(32)、サマリア・ブラックウェエルさん(19)、アマルジート・ジョハルさん(66)、ジャスウィンダー・カウルさん(64)、ジャスウィンダー・シンさん(68)、アマルジート・セコンさん(48)、カーリ・スミスさん(19)、ジョン・ワイザートさん(74)。

地元メディアによると、犠牲者8人のうち少なくとも4人はシーク教徒コミュニティーに属していた。地元シーク教徒コミュニティーの中心的人物、グリンダー・シン・ハルサさんはロイター通信に、事件のあったフェデックス施設は英語が流暢(りゅうちょう)でない人でも近隣から雇用することで知られていたと話した。

ジョー・バイデン米大統領は政府庁舎に追悼の半旗を掲げるよう指示し、国内で相次ぐ乱射事件を「国家的な恥」と呼んだ。

「もう終わりにしなくてはならない。アメリカでは毎日のように乱射事件が起きている。この国の都会や農村部で殺される人数を数え上げたら、これは国家的な恥で、終わらせなくてはならない」と、大統領は強調した。

バイデン大統領は先週、就任後初となる、銃規制の強化策を発表していた

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複数の目撃者は、フェデックスの施設で発砲音がし、自動小銃を発砲していた男を見たと話した。

AFP通信は、男が発砲するところを見たという、フェデックスで働くジェレマイア・ミラーさんの話を伝えた。

「サブマシンガンのような自動ライフル銃を持っている男を見た。彼は外で発砲していた。私はすぐに伏せた。とても怖かった」

施設の近くの国際空港からはフェデックスの貨物便が発着しているが、影響はなかった。

今年に入りインディアナポリスで複数の死傷者を出した発砲事件は、これで3件目。1月の事件では、妊娠中の女性を含む5人が死亡。3月にはパンデミック対策の支援金小切手をめぐる口論が発砲事件へと発展し、大人3人と子供1人が死亡した。

アメリカの発砲事件を記録するデータベース「The Gun Violence Archive」によると、アメリカで今年に入り銃暴力で亡くなった人数は1万2395人。147人が乱射事件で亡くなっている。昨年は銃暴力で4万3549人が死亡し、そのうち610人が乱射事件で死亡しているという。