性的不満が背景のテロ罪、17歳少年を起訴 カナダ初

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女性を刺殺したとされるカナダ・トロントの少年(17)が同国で初めて、「インセル」(望まない禁欲生活)を背景にしたテロ攻撃の罪で訴追された。
インセルはインボランタリー・セリベット(Involuntary celibate、不本意の禁欲主義者などとも訳される)の略語。自己の性欲が満たされない不満を女性や性的に活発な男女のせいにする、オンラインのグループにいる男性を指すことが多い。
2018年にトロントで10人が殺害された事件もインセルが背景にあるとされたが、テロ罪では訴追されなかった。
女性ら3人が死傷
トロント警察と王立カナダ騎馬警察(RCMP)は19日、共同記者会見を開き、テロ罪での立件を発表した。
少年は性的マッサージを提供する店でアシュリー・ノエル・アーザガさん(24)を刺殺したとして、すでに第1級殺人罪と殺人未遂罪で起訴されていた。アーザガさんは2月24日午後1時ごろ、店内で発見された。
女性の他に、刺し傷を負った男性と女性が1人ずつ、店の近くで見つかった。
地元紙トロント・スターは、アーザガさんは愛情深い母親でやさしい人だったと伝えた。
「テロの形はさまざま」
トロント警察は、犯行動機に過激思想が影響していた可能性があると知り、連邦警察のRCMPに連絡。RCMPがテロ罪での立件を決めた。
RCMPは、「テロはさまざまな形を取る。特定のグループや信仰、思想に限定されるわけではないと認識することが大事だ」と述べた。
第1級殺人罪で有罪となった成人には禁錮25年~終身刑が科されるが、少年の場合は刑期の最短期間が定められていない。
訴追された少年は19日、ビデオ回線を通して裁判に出廷し、新たな訴追内容を知らされた。現在、警察に勾留されている。






