トランプ米大統領の像、メラニア夫人の故郷スロヴェニアに

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ドナルド・トランプ米大統領の妻、メラニア夫人の故郷スロヴェニアに、トランプ氏の木像が建てられ、賛否を呼んでいる。
高さ8メートル近くにおよぶ木像は私有地に建てられたもので、四角いあごと頭のトランプ氏がこぶしを突き上げている姿をかたどっている。
この像を作成したトマス・シュレグル氏はAFP通信の取材に対し、ポピュリスト政治への意見表明を形にしたものだと語った。
スロヴェニアには、メラニア夫人の彫刻も建てられている。こちらはメラニア夫人の故郷セヴニカ郊外にあり、木の幹から掘り出したもの。青いドレスに身を包み、頬を膨らませたメラニア夫人が、カニのような手をそれに掲げている。
付近の住民の中には、この木像を「不名誉」と呼ぶ人や、メラニア夫人よりもスマーフェット(ベルギーのコミック「スマーフ」の登場人物)に似ていると話す人もいる。
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トランプ氏の木像は、スロヴェニアの首都リュブリャナから北東30キロほどの位置にあるセラ・プリ・カムニクという村に建てられた。
シュレグル氏は、「第2次世界大戦以降で初めて、ポピュリズムが台頭している。(イギリスの首相)ジョンソンやトランプ、スロヴェニアの大統領(パホル氏)、(ハンガリーの首相)オルバン。この世界はどこへ向かっているのか?」と、この作品を作った背景を説明した。
「民主主義について、人々の目を開かせたい」

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トランプ氏の木像は青いスーツに赤いネクタイを付け、ニューヨークの自由の女神像のようなポーズを取っている。
シュレグル氏によると、木像の顔は表情が変えられるようになっており、ポピュリストの政治家の偽善を表すため「平日はとても友好的な表情で、週末はとても恐ろしい顔」になるという。
しかし、この作品に対する反応は賛否両論だ。
AFP通信は、この木像に怒った住民が、31日の除幕式を前にトラクターで乗り込もうとしているのを目撃したと報じた。
インターネット上でも、「木の無駄づかい」だという意見や、建てるべきではなかったという批判も出ている。
シュレグル氏は、「より伝統的な、田舎の人々からは、この像は醜く、美しい風景に合わないと言われた」と話した。

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トランプ氏のスロヴェニアでの評価も分かれている。2016年の大統領就任以降、メラニア夫人の生まれ故郷は観光地となっている。
観光客はメラニア夫人の幼少期の様子を知りたがり、住民はスリッパやケーキなどの「メラニア印」のグッズに加え、チーズの「髪」が風にそよぐトランプ氏風のハンバーガーなどを売り出している。
メラニア夫人の彫刻は批判されたものの、セヴニカ在住のカタリナさん(66)はAFP通信に、この作品は「良いアイデア」だと話した。
「メラニアはスロヴェニア人のヒーロー。アメリカの頂点に上り詰めたのだから」










