北朝鮮の核兵器開発 どこまで進んでいるのか

平壌の北にある寧辺の核施設。

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画像説明, 北朝鮮の核開発をめぐる交渉は、一進一退を繰り返してきた。写真は2002年8月撮影の、平壌の北にある寧辺の核施設。

北朝鮮の核開発は国際社会にとって依然として、深刻な問題だ。核実験を阻止しようと国際社会は様々な手を尽くしてきたが、北朝鮮政府は5回の核実験を実施したと主張している。9日朝の実験は「過去最強」の爆発だったという。

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北朝鮮は核爆弾を保有しているのか

This picture taken by North Korea's official Korean Central News Agency (KCNA) on 12 December 2012 shows North Korean rocket Unha-3, carrying the satellite Kwangmyongsong-3, lifting off from the launching pad in Cholsan county, North Pyongan province in North Korea

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画像説明, 2012年12月には東倉里にある西海衛星発射場から、銀河3号によって北朝鮮初の人工衛星「光明星3号2号機」を打ち上げた

厳密に言えば、保有している。北朝鮮はすでに核弾頭の実験を何度か行っている。

ただし、近隣諸国を核攻撃するには、ミサイルに搭載できるくらい小型の核弾頭を作らなくてはならない。

北朝鮮は核弾頭の小型化に成功したと主張しているが、第三者による確認はなく、北朝鮮の主張を疑問視する専門家たちもいる。

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北朝鮮の核爆弾の威力は?

北朝鮮は2006年、2009年、2013年、 今年1月と今年9月の合計5回、核実験に成功したと主張している。

爆発の威力は回を追うごとに強くなっている様子だ。

9月9日の実験の威力は、10キロトンから30キロトンと言われており、事実ならば北朝鮮の核実験で過去最大となる。

A map of previous North Korean nuclear tests
画像説明, 北朝鮮の核実験が引き起こした揺れのマグニチュード

実験に使われているのが原爆なのか、より強力な水爆なのかも、大きな問題だ。

水爆は核融合エネルギーを使い、原爆は核分裂エネルギーを使う。

2006年、2009年、2013年の実験はいずれも、原爆実験だった。

北朝鮮は今年1月に行ったのは水爆実験だったと主張している。ただし計測された爆発の規模から、専門家たちは水爆ではなかったのではないかとみている。

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プルトニウムかウランか

核実験の出発物質に何を使っているのかという問題もある。

アナリストたちは、最初の2回の核実験ではプルトニウムを使用したとみているが、2013年実験で使ったのがプルトニウムなのかウランなのかは不明だ。

ウラン核実験の成功は、北朝鮮の核開発にとって大きな前進を意味する。北朝鮮のプルトニウム備蓄量には限りがあるが、濃縮ウラン製造ができるようになれば、核爆弾用の材料を大量に備蓄できるようになる。

プルトニウムの濃縮には大型で発見しやすい施設が必要だが、ウラン濃縮はより簡単に、秘密裏に遂行できる。

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北朝鮮の核開発についてほかに分かっていることは?

South Korean protesters hold pictures of North Korean leader Kim Jong Un during an anti-North Korea rally against recent missile launches and provocative acts, on the birthday of its founder, Kim Il Sung, in Seoul, South Korea, Tuesday, 15 April 2014

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画像説明, 北朝鮮の近隣諸国、とりわけ韓国は、核開発の進捗を懸念している。写真は2014年4月、金日成主席誕生日に北朝鮮の挑発行動に抗議する韓国の人たち。

寧辺の施設が北朝鮮の核開発計画の中心拠点とみられているが、今年の1月と9月の実験は北東部の豊渓里(プンゲリ)核実験施設で実施されたもよう。

寧辺の核施設では、原子力発電所の使用済み核燃料を再処理し、核兵器用のプルトニウムを抽出しているとされる。

米国と韓国は、北朝鮮にはほかにもウラン濃縮施設があるとみている。北朝鮮国内にはウラン鉱山が豊富にある。

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国際社会の対応は

North Koreans bow in front of bronze statues of North Korea's founder Kim Il-sung (L) and late leader Kim Jong-il at Mansudae in Pyongyang, in this photo provided by Kyodo on 25 April 2014, on the 82nd anniversary of the founding of the Korean People's Army

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画像説明, 米国と北朝鮮は金正日総書記が死去する前に、核開発をめぐる6者協議の再開を目指していた。

米国、ロシア、中国、日本、韓国は「6者協議」と呼ばれる複数の交渉ラウンドを北朝鮮と開いていた。

核軍縮合意を北朝鮮から取り付けようと働きかけが繰り返されたものの、結局のところ、北朝鮮政府の動きを食い止める効果はなかった。

2005年には画期的な共同声明で、経済援助と制裁緩和など政治的対応と引き換えに、北朝鮮はすべての核兵器及び既存の核計画を放棄することを約束した。2008年には、援助獲得のために寧辺の原子炉冷却塔の爆破までした。

しかし共同声明の合意内容の履行は困難で、北朝鮮は2009年には6者協議から離脱した。

A South Korean meteorological official briefs reporters showing seismic waves from the site of North Korea's nuclear test at his office in Seoul on 25 May 2009

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画像説明, 2009年の核実験による地震波形を示す韓国当局者

核施設の全容を公表するという北朝鮮の主張を、米国は決して信用しなかった。2010年には北朝鮮が、発電用だと説明しながら米科学者ジークフリード・ヘッカー教授を寧辺のウラン濃縮施設に招いたことで、米国の不信感はいっそう高まった。

2012年に北朝鮮は突如、米国の食糧援助を引き換えに核開発を中止し、ミサイル実験も凍結すると発表したが、同年4月にロケット発射を試みたため、この件は立ち消えとなった。

2013年3月には、3回目の核実験を受けての国連制裁追加、米国との非難の応酬を経て、北朝鮮は寧辺の全施設を再開すると表明。2015年には通常操業に戻った様子だった。

This undated picture released by North Korea's official Korean central News Agency (KCNA) on 24 April 2014 shows North Korean leader Kim Jong-Un (C) inspecting the multiple-rocket launching drill of women's sub-units under Korean People's Army (KPA) Unit 851 at undisclosed place in North Korea

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画像説明, 3回目の核実験を受けて、国連は北朝鮮制裁を強化した。写真は朝鮮中央通信が2014年4月に公表した、ロケット発射訓練を視察する金正恩氏の様子。

北朝鮮の主要な通商相手で唯一の同盟国として、一連の核実験に対する中国の反応は常に注目されている。

2016年に相次ぐ実験については、中国を含めて国際社会が批判している。しかし中国政府は全般的に、不安定な隣国をさらに不安定にさせるような対応には慎重姿勢を保ってきた。